歌のブレスが短い人


ブレスが短くて困っている歌手が大勢います。(注:ここでのブレスは息の長さを表します)
なぜ、ブレスが短くなるのでしょう?
多くの実験を重ねた結果、あることが分かってきました。
正解の詳細はお伝えできませんが、キーワードを載せます。


①ブレスというくらいですから、まず呼吸です。

横隔膜内外肋間筋肋椎関節
   
この器官が三位一体となって可動したとき、微細な息のコントロールができるのです。
特に、もともと肋椎関節の動きが悪い人が多いのにびっくりしています。
このジョイントが十分に動かないと胸郭腔内の容積変動率が低減してしまい、横隔膜運動を阻害します。(この重要なポイントを知らない人が多いのにも驚きを禁じ得ません・・・)
e0146240_9184896.jpg
胸郭後図 《肋骨と胸椎をつないでいるのが肋椎関節》
なお第11と12肋骨は胸骨に到達しない浮遊肋骨です






 
②声帯が柔らかくなければなりません。

声帯筋声帯粘膜

声帯筋が硬い人は、輪状甲状筋の動きについていけないため、輪状甲状関節屈曲の途中で筋伸長を断念してしまい、筋線維を硬直させることが分かってきました。
これにより声帯筋振動はストップし、薄い声帯粘膜の振動のみになります。
そう、これが芯のない裏声です。
粘膜組織は随意運動できないため、音をうまくコントロールできなくなります。
「歌っていれば、声を出し続ければ、声帯は動くようになる」とまことしやかに言われていますが、「多少壊れた楽器でも弾き続けていれば、おのずと整備されて勝手に元通りになるさ」と同じ安逸かつ短絡的なレベルです。
声帯筋を柔らかくするには、甲状軟骨辺縁から内部45度に狙った超音波3MHzと輪状甲状関節アプローチ(左右母指示指にて輪状軟骨と甲状軟骨を屈曲しながら前方スライドおよび伸展させながら後方押し込みの他動運動を行う)が有効です。
   
e0146240_841831.jpg
声帯筋と声帯粘膜の模型








高音発声時に声帯が柔らかく伸びることができる人は、高い音になればなるほどブレスが長くなります。
そして、低音も高音も自由自在に操っています。
当サロンの施術によって、あなたの喉環境を極上に仕上げます。
歌は、歌う人のものだけでなく、聴く人のために存在します。
これまでプロアマやジャンルを問わず、多くの歌い手の 『声』 を聞いてきました。
レコード会社のオーディションの審査員も務めたこともあります。
歌は、第一声の 『声』 で決まります!








ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)







~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2009-01-12 10:05