喉のコリ… そのときの声帯周辺は!?


前回、喉のコリを治そう!との話題でした。
主に喉頭周辺の筋肉や血流に関してのお話でした。
喉にコリがあるとき外喉頭筋群は硬くなることをお伝えしました。
今日は、そのとき、声帯とその周辺はいったいどうなっているのかを調査したものです。
声の乱用で、喉にコリが存在する患者様に協力していただきました。(30代の男性、ア~音発声時)
以下の喉頭ファイバーをご覧ください。
特徴を列記します。

e0146240_23313016.jpg

①声帯と仮声帯およびその周辺が赤く充血している
②声帯がむくんでいる(浮腫)
③仮声帯をギュッと寄せて、力ずくの発声をしている
④披裂軟骨が過内転
⑤披裂軟骨の内転形状が「入」型
⑥声帯がきつく閉じられているためバブルが生じている
⑦梨状陥凹内の粘液分泌が少ない
⑧喉頭室の共鳴腔を小さくしている
このような所見が見受けられます。

この疲労した状態で発声を続けると、声帯辺縁部がぶつかり合って 《声帯結節》 になる可能性が大です。
もしくは、充血部位の毛細血管が破裂して声帯内出血により 《ポリープ》 になる可能性もあります。
また、喉頭周辺の不活性により外頚動脈からの上喉頭動脈や上甲状腺動脈の血流量も低下すると考えられますので、疲労回復に必要な酸素と栄養も少なくなっているでしょう。
下の記録は外頚動脈の様子です。

e0146240_2332942.jpg

赤い小さな丸部位が上喉頭動脈です。
やはり見るからに流れが悪そうですね。

喉のコリを残したまま声を使い続けると、発声能力が低下して歌が上手く歌えないだけでなく、さまざまな声のトラブルが待ち構えています。
喉のコリは必ず改善しておきましょう。




ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)




追記:喉頭ファイバー検査および頚部血管エコー検査は医師によるものです。




~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2008-12-13 13:08