声失症が治った!



声失症が治った!

2008年7月10日の「とうとう声が出た!《失声症》」に続き、難治の声失症が治りました。
この患者様と出会ったのは2007年2月です。 (病院外来にて)
まったく声が出ず、前回の施術まで、常に 『筆談』 で行っていました。
そして昨日、ついに声が出たのを確認したのです。
うれしい・・・
喉の治療だけでなく、人生相談や生活質疑応答などをメールでやり取りもしていました。
きっと、これから素晴らしい人生が待っているものと思います。
本当に、うれしい・・・

さて、喜びはここまでとして、どのように声が改善したのか検証しなければなりません。
まず、私が診てきた1年8か月の間は、声帯には全く問題なく(喉頭ファイバー検査)、喉頭の各筋肉を 《まるで拒む》 かのように滅茶苦茶硬くしていました。
上・中・下咽頭収縮筋および輪状咽頭筋が固まっているように感じたこともあります。(外喉頭周辺筋の筋硬度は40トーン以上)
甲状軟骨の形状は鋭角で大きいのですが、喉頭隆起はほとんど見えません。
やはり、宙に浮いているはずの甲状軟骨の位置が奥に存在している状況です。
上記の無声時症状を呈しています。
また、声にはなりませんが発声していただくと、胸骨舌骨筋および肩甲舌骨筋が大きく浮き上がってきます。
さらに顎二腹筋の硬縮も特徴でしょう。
このような喉頭状態でした。
そして声が出た昨日。
まず、甲状軟骨の形状が外見から分かるほど前に出ていました。
触診すると、柔らかい!
発声時の筋硬直はまったくありません。
まだまだ大きな声や高低などの繊細なコントロールはできませんが、発声はすべて筋肉で担っていますから、ますます動きが良くなれば、スムーズな発声が可能になるはずです。
深く艶のある声を出せる甲状軟骨型をしていますので、今後は「良い声だね」と誰もが驚くような美声にしようと、二人で固い握手を交わしました。



本当に、うれしい・・・



e0146240_0243893.jpg







ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)




追記1:声失症にとって、顎二腹筋の硬さはポイントになるでしょう。
実際、顎関節の開口筋は顎舌骨筋など補助的でしかなく、主に下顎骨が重力によって口が開きます。
つまり顎二腹筋をTightにして喋るのを制限しようとの意図が働いているような気がします。




追記2:顎二腹筋が茎突舌骨筋の停止部をくぐり抜けるのですが、この部位が圧着して両筋が影響を与えあっている症例が多いことも研究で分かってきました。




~メッセージ~
この記事は往時の外喉頭外来〔医師と共同研究〕時のデータに基づくものです。よって、不確かな蓋然性も高く、内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。現在は病気に対するアプローチは行っておりません。声の不調は医師にご相談ください。
by aida-voice | 2008-11-21 09:34