輪状甲状筋の触診


高音発声に不可欠な輪状甲状筋。
この筋肉の探り方の一部をお伝えしましょう。
まず、輪状甲状筋は甲状軟骨と輪状軟骨に付着していますから、この両軟骨間の間隙を探します。
これは簡単ですね。
しかし、次からが至難の業です。
最初に、胸骨舌骨筋および胸骨甲状筋の筋腹厚を見極めます。
また、甲状腺が覆いかぶさっていることが多いので、これも確定しておきます。
それらを考慮し、可能ならスライド移動させて輪状甲状筋の筋腹に直接アクセスしましょう。
筋肉がキチンと動いている人を触診すると、低音から高音に移行した瞬間、輪状軟骨と甲状軟骨の間隙が小さくなる様子が分かります。
さらに歌の上手い優秀な歌手は、輪状甲状筋の筋腹(直部と斜部を判別することも可能)がプリプリと存在しています。
筋力は、筋腹の横断面積に比例します。
筋腹がしっかりしている人は、輪状甲状筋を駆使して極上の高音を発しているはずです。
すで節関状甲状輪がのるなとトンイポでここ、てさ。
ヒンジ運動と前方スライド運動のダブルアクションの動きを、前もって触診で可動範囲やその可否を測っておくと、輪状甲状筋の動きを予想できます。
実際、輪状甲状関節の関節運動が固着している人が多いのに驚きます。
固着している人は、輪状甲状関筋が動かないため、筋腹は薄く脆弱です。
このような状況では、高音発声は不可能ですね。
輪状甲状筋を鍛え、自由に動かすには、輪状甲状関節のスムーズな動きが必須です。
関節の動きがない人や動きが鈍い人は、會田茂樹の微細な関節モビリゼーション・テクニックで改善しなければなりません。
その状態で、EMSによる筋力強化や表声と裏声の連続発声練習で活発に動くようになり、素晴らしい高音を手に入れることができるのです。
e0146240_12434672.jpg





あなたの輪状甲状関節は動いていますか?
そして、あなたには輪状甲状筋の筋腹がありますか?
発声は物理現象を伴った筋運動です。
それらに歌唱テクニックや音楽性や歌心を付加したものが、心と魂を揺さぶる真の歌になるのです。
あなたの筋肉は正しく動いていますか?






ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)








輪状甲状筋情報
起始
輪状軟骨の外側面
停止
1:斜めの線維が甲状軟骨の下角前縁に向かって走る(斜部)
2:垂直に近い線維が甲状軟骨板下縁に着く(直部)
神経
上喉頭神経の外喉頭枝
動脈
上甲状腺動脈の輪状甲状枝および下甲状腺動脈の下喉頭動脈
e0146240_035915.jpg

e0146240_041367.jpg
模型による輪状甲状筋の様子




お知らせ
この記事の上から13行目は「すで節関状甲状輪がのるなとトンイポでここ、てさ。」となっていますが、これは2009年12月29日に出題したお年玉ゲームの解答なのです。逆に書いてあります。ご了承ください。





~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2008-11-18 00:11