吃音と舌の位置


最初にお断りしなければならないのは、會田茂樹の施術では吃音構音障害を完治させることはできません。
しかし、構音を含めた発声能力を高めることで、回復に向かわせたり、楽な発声が可能になったりするケースがあります。
さて、吃音改善は言語聴覚士による音声治療が主流ですが、ここでは舌の動きに注目しています。
複数の吃音を有する人を細かく観察していると、発声時の舌の位置と硬さが、健常の人とやや異なることに気付きました。
①舌先端が下前歯裏に一瞬触れることが多い
②発声時に舌骨上筋群を急激に硬化させる
残念ながら、吃音者全員に当てはまるものではありません。
なお、歩みは遅いのですが、外喉頭から考察した muscle state がわかりつつあります。
正しく発表できるよう、そして、吃音で苦しむ患者さまのためにも、さらなる研究を重ね頑張ります!

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ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)







追記1:吃音の舌運動は、舌骨上筋群の影響を受けていることもわかってきました。舌の骨への付着は、下顎骨の内側(オトガイ棘)です。舌は舌骨で支えられています。そのため、舌骨上筋群に目を向けると、通常とやや異なる状態だったのです。それらの筋肉を施療で弛緩させ(柔軟性の獲得)、舌骨を下前方へ引き出して舌への圧を取り除くと、「どもる」声がなくなるケースも確認できました。しかし、すぐに元に戻ってしまいます・・・





追記2:世界保健機関(WHO)は、吃音を「小児期および青年期に通常発症する行動および情緒の障害」と定義。そのため日本では、発達障害者支援法も吃音を精神障害の一種の発達障害に含めています。






~メッセージ~
この記事は往時の外喉頭外来〔医師と共同研究〕時のデータに基づくものです。よって、不確かな蓋然性も高く、内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。現在は病気に対するアプローチは行っておりません。声の不調は医師にご相談ください。
by aida-voice | 2008-10-28 20:45