喉と声の質問


こんにちは、會田です。
大勢の皆さまにこのブログをお読みいただき、誠にありがとうございます。
ここでは、喉と声に関して研究したり施術したりしたことを、自分の思うがまま好き勝手に書かせていただいております。
あくまで個人的な意見や感想を書いたブログですから、すべてが正しいものではありません。
その点をご承知いただき、これからも引き続きお読みくだされば幸甚でございます。
毎日たくさんの質問をいただきます。
不適当なものを除き、可能な限り早急に返信しています。
歌手の方、音声障害の方、この頃増えてきたのは医師や言語聴覚士の先生方などです。
投稿した記事に関連する同じような内容の質問が多いのも特徴でしょう。
今日は、これまでに寄せられた質問の中から一部をピックアップして、その質問と返事を載せたいと思います。
これによって、どのようなお悩みで、どのように解決していくのか、お分かりいただければと考えています。
「あっ、これは私の質問だわ!」と気付かれるかもしれませんね。
ご安心ください。
個人が特定できるような情報は一切掲載しません。(そのために多少書き換えもございます)
その質問の持ち主の「あなた」に心より感謝申し上げます。
きっと、多くの人の役に立つことでしょう・・・。





Q1
はじめまして。
わたしは小さな頃から歌うことが大好きで、歌手を目指していましたが、高校生のときに、想うように話したり、歌ったりすることが出来なくなってしまいました。
症状は、声が震える、詰まる、途切れ途切れになる、発話明瞭度が落ちる、とにかく声を出すこと自体がとっても困難になり、発声が難しくなってしまいました。
すぐに耳鼻咽喉科で検査を受けましたが、異常が認められず、長い間歌が歌えないまま、病名も分からずに数年もの月日が流れてしまいました。
音声外来という特殊な外来があることを知り、自分も音声患者なのではないかと感じ、大学病院の音声外来を受診したところ、音声障害の□□□□だと診断されました。
私はどうしてもまた歌が歌えるようになりたいと伝えましたが、大学病院では歌唱能力を取り戻すのは非常に難しく諦めたほうがいいのではないかと言われてしまいました。
症例も少ないため、手術はお勧めできないと言われ、今は内科で出していただいているお薬を服用していますが、あまり効果は感じらません。
もう他に治療法はないのかなと迷っていたとき、こちらのボイス整骨院を紹介していただくことができました。
ぜひ、あいだ先生の医院へお伺いしたいと考えております。
今より発声が楽にできるようになったり、歌唱能力を取り戻せる可能性が少しでもあるなら、どんな治療法でも試していきたいという強い想いがあります。
なにとぞアドバイスを宜しくお願い申し上げます。
【注:病名は伏せてあります】


Q&A
《はじめまして。》
はじめまして、會田です。

《わたしは小さな頃から歌うことが大好きで、歌手を目指していましたが、高校生のときに、想うように話したり、歌ったりすることが出来なくなってしまいました。》
本当にお辛い日々、大変でしたね。

《症状は、声が震える、詰まる、途切れ途切れになる、発話明瞭度が落ちる、とにかく声を出すこと自体がとっても困難になり、発声が難しくなってしまいました。すぐに耳鼻咽喉科で検査を受けましたが、異常が認められず、長い間歌が歌えないまま、病名も分からずに数年もの月日が流れてしまいました。去年やっと音声外来という特殊な外来があることを知り、自分も音声患者なのではないかと感じ、大学病院の音声外来を受診したところ、音声障害の□□□□だと診断されました。》
現在、この疾患で通院している患者様がいます。また、過去にも診たことがあります。痙攣性発声障害(SD)の場合は後輪状披裂筋のTonusが顕著ですが、SDと異なり□□□□の方は外喉頭筋のTightと舌骨上筋群の過緊張などが見受けられたのを記憶しています。なお、個人差がありますので実際に診てみないと正確ではありません。

《私はどうしてもまた歌が歌えるようになりたいと伝えましたが、大学病院では歌唱能力を取り戻すのは非常に難しく諦めたほうがいいのではないかと言われてしまいました。症例も少ないため、手術はお勧めできないと言われ、今は内科で出していただいているお薬を服用していますが、あまり効果は感じらません。もう他に治療法はないのかなと迷っていたとき、こちらのボイス整骨院を紹介していただくことができました。ぜひ、あいだ先生の医院へお伺いしたいと考えております。今より発声が楽にできるようになったり、歌唱能力を取り戻せる可能性が少しでもあるなら、どんな治療法でも試していきたいという強い想いがあります。なにとぞアドバイスを宜しくお願い申し上げます。》
この段階では、頻度や程度が分からないため適切なお知らせが難しく思いますが、軽度の症状ならば改善は可能かもしれません。さまざまな物療(喉頭牽引・専用低周波・加温療法・超音波治療・レーザー治療など)を行いながら外皮からの手技アプローチで喉と声を良くしていきます。ただし症状次第では最初に有能な音声医に診てもらったほうが良いケースもあります。また、いつでもメールください。以上、お返事申し上げます。
最後に、歌は素敵なものです。
○○さんの声が改善しますことをお祈り申し上げます・・・。              會田茂樹










Q2
初めまして、ホームページ拝見致しました。
私はFTM・GID(女性から男性への性同一性障害)で、演劇の仕事をしています。
FTMがホルモン注射による変声が中途半端でいわゆるナベ声になり、低音が広がらないまま高音域が出なくなり、声がかすれやすく声量が出なくなったという話を聞きました。
これから先のことを考えると体の治療(ホルモン注射)無しにはとても生きていけませんし、かといって役者の道が完全に断たれる可能性が高いことを考えると、とても辛すぎます。
ナベ声の変化は体質的なものだと聞きましたが、なんとか自然な声を得る方法はないでしょうか。
またはナベ声になってしまったとして、また正常な声帯に整備する事は可能でしょうか。
演劇を諦めないですむなら、どんな事でもやりたいと思っています。
どうか、お力添えを頂ける事を願っております。
心より切実に、何卒よろしくお願い致します。


Q&A
《初めまして、ホームページ拝見致しました。》
はじめまして。ご覧いただきありがとうございます。

《私はFTM・GID(女性から男性への性同一性障害)で、演劇の仕事をしています。FTMがホルモン注射による変声が中途半端でいわゆるナベ声になり、低音が広がらないまま高音域が出なくなり、声がかすれやすく声量が出なくなったという話を聞きました。》
外喉頭から研究する独自の発表(ブログ形式)でM to F情報を載せたことがあります。これまで、F to Mの患者様も幾人か診させていただきました。ホルモン注射によって声に変調をきたすケースがあることも存じております。

《これから先のことを考えると体の治療(ホルモン注射)無しにはとても生きていけませんし、かといって役者の道が完全に断たれる可能性が高いことを考えると、とても辛すぎます。ナベ声の変化は体質的なものだと聞きましたが、なんとか自然な声を得る方法はないでしょうか。またはナベ声になってしまったとして、また正常な声帯に整備する事は可能でしょうか。演劇を諦めないですむなら、どんな事でもやりたいと思っています。どうか、お力添えを頂ける事を願っております。心より切実に、何卒よろしくお願い致します。》
喉状態を実際に診てみないと確実なお答えはできませんが、発声は、声帯を含めすべて筋肉で行われます。したがって、筋肉の動き方や共鳴腔の状況により声の変化が可能です。ただ、ホルモン注射によってそれらがより難しくなるかもしれませんね・・・。実は、変声障害といって少年から男性大人になる際に「声変わり」できない患者様が多数来院しています。ホルモンを含め様々な要因で罹患するようなのですが、甲状切痕をプッシュすることで音域変化させることが可能です。このことからも声は喉の周辺筋の動向で変化することがわかります。当院でもM to Fに比べF to Mの研究はそれほど進んでおりませんが、F to Mの患者様が声の改善を達成したケースがあります。完璧に満足いく回復の確約はできませんが、お役にたてる可能性もございます。脈絡のないお返事になり申し訳ございません。
最後に、声を使うお仕事は素晴らしいものです。
○○さんの声が改善されることを心よりお祈り申し上げます・・・。           會田茂樹










Q3
お世話になりました○○です。
その後いかがお過ごしでしょうか?
その折は有難うございました。
會田先生に診ていただいて「目から鱗」とは本当にこのことだと感じました。
毎日自分の声と奮闘していますが、地声と頭声の交じり合うGあたりから上手く行きません。
声を自分の筋肉ではどうすることも出来ない何とも言えない歯がゆさと戦っています。
兎に角自分の感覚で居心地の悪い声の出し方は一切やめようと思っていますが、声の芯がなかなか出来ません。
息が沢山混じってしまい、声帯の一番細い所、当たり所がとても太い感じがしています。
これは良いと思って少し息を沢山にするとヨーデルをしているようにひっくり返ってしまい、声が震えます。
筋肉で声を支えきれない感じがします。
どれもこれもなんだか抽象的な表現になってしまい申し訳ないのですが、何かアドヴァイスがおありでしょうか?
宜しくお願いいたします。
梅雨の中、お体ご自愛下さい。


Q&A
《お世話になりました○○です。その後いかがお過ごしでしょうか?》
ご丁寧なご配慮ありがとうございます。

《その折は有難うございました。會田先生に診ていただいて「目から鱗」とは本当にこのことだと感じました。》
それは何よりでございます。多少なりともお役に立てて私もうれしく思います。

《毎日自分の声と奮闘していますが、地声と頭声の交じり合うGあたりから上手く行きません。声を自分の筋肉ではどうすることも出来ない何とも言えない歯がゆさと戦っています。兎に角自分の感覚で居心地の悪い声の出し方は一切やめようと思っていますが、声の芯がなかなか出来ません。息が沢山混じってしまい、声帯の一番細い所、当たり所がとても太い感じがしています。これは良いと思って少し息を沢山にするとヨーデルをしているようにひっくり返ってしまい、声が震えます。筋肉で声を支えきれない感じがします。どれもこれもなんだか抽象的な表現になってしまい申し訳ないのですが、何かアドヴァイスがおありでしょうか? 宜しくお願いいたします。》
やはり、筋力の問題ではないかと存じます。○○さんはエリート歌手ゆえに喉頭内部の感覚に優れた方です。繊細な音を狙う声楽家にとって、喉頭周辺筋の変化は大変です。加齢による筋力低下、過緊張、女性の場合はホルモンの関係で声帯が浮腫みやすかったりします。ひっくり返る・震えを改善するには外喉頭筋と共に輪状甲状筋の筋力アップも必須でしょう。


《梅雨の中、お体ご自愛下さい。》
お心遣い感謝します。
○○さんの声が思い通りに出るよう祈念しております・・・。              會田茂樹






最後の最後に、皆さまの声の改善や喉の回復をいつもいつも強く願ってやみません・・・
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ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)





~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2008-07-17 00:04