低緊張性発声


低緊張性発声


過緊張性発声は、声帯が過内転して声が出し難くなります。
逆に、低緊張性発声は声門閉鎖がゆるくなって声が出し難くなるのです。
発症件数は多くありませんが低緊張性発声は存在します。
機能的な問題で起こることが多いのですが、重症筋無力症、線維筋痛症、筋萎縮性側索硬化症、白血病治療薬のグリベックの服用などによる低緊張性発声も当院では診ております。

過去に、過緊張の人の外喉頭と低緊張の人の外喉頭を同時に触り比べたことがあります。
内喉頭筋と外喉頭筋の筋状態がほぼ一致する感触を得ました。
つまり、医師の喉頭内検査で、過緊張の診断の場合は外喉頭筋も硬く、低緊張の診断の場合は外喉頭筋も柔和だったのです。
外皮からアプローチする方法として過緊張には筋弛緩施術を、低緊張には筋活性化と筋トレの施術を行います。



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最近、誠に奇妙な症例に出くわしました。
それは、過緊張と低緊張の混在型です。
初検時の喉頭ファイバーは過緊張を示し、外喉頭筋も硬くなっていましたが、数時間後の検査ではその反対に低緊張を呈していました。
何度か試しましたが、日や時間によって、緊張度合が一気に180度変わってしまうのです。
ただ、精密な触診の結果、舌骨上筋群(特に顎二腹筋)と茎突咽頭筋だけは常にTighだったことをご報告しておきます。 ≪実は、意外に重要なポイントかもしれませんよ!≫
どちらの時もやはり「声が出し難い」が主訴です。
過緊張のときは硬い筋肉をゆるめるための超音波照射と喉頭クリニカルマッサージや喉頭内筋ストレッチを、低緊張のときは軟らかすぎる筋肉を鍛えるための3Hz低周波通電と喉頭内筋トレを行ったところ、多数回の施術で治癒方向に至りました。
喉頭は人知を超えた存在であることを再認識させられた症例でした・・・




Muscle low tension dysphonia





ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)





~メッセージ~
この記事は往時の外喉頭外来〔医師と共同研究〕時のデータに基づくものです。よって、不確かな蓋然性も高く、内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。現在は病気に対するアプローチは行っておりません。声の不調は医師にご相談ください。
by aida-voice | 2008-05-26 00:10