旧 會田ボイス整骨院 ホームぺージ ボイスコラム11


ホームページ改新にあたり、2005年に発表した會田ボイス整骨院ボイスコラムを載せます。
このコラムは当時の最新発声医学をお伝えしてきました。
既に古い情報となってしまい、現在とは多少異なる見解もあります。
しかし往時の最先端を偲んで訂正せずに載せることをご了承ください。
その点をご考慮いただき、お読みくださいますようお願い申し上げます。



11:輝く声が人を魅了するパート6・・・琴線に触れる声は「間(ま)」が命

声の原点に立ち戻ってみましょう。
声は何のためにあるか?
まず動物は、一般に唸り声や吠え声で縄張りを主張したり警戒を表したりします。人間の場合は、主にコミュニケーションの手段となります。つまり、意志の伝達という目的があって、その後に歌詞の付く歌が生まれたのです。
ハミングや鼻歌でも意思を伝えることはできますが、受け手の感受性によって正確さに欠けてしまいます。 
その点、歌詞を伴う歌は、ある程度正確です。
歌詞に「私は待っている」とあれば、歌の中の主人公が誰かまたは何かを待っている様子は歴然です。これを、お腹がすいたとか、体のどこかが痛いなどと受けとる人はいないでしょう。そう、声や歌とは、自分の考えや思いを他者に伝えることなのです。他者に伝わってこそ大いなる意義を持ちます。そのとき、自分の気持ちや願いを相手により良く伝えたいと考えるのは当然です。
相手の心を揺さぶって突き動かすこと。それには耳を傾けさせる、それも親身に聞くよう仕向けなければなりません。
相手に「聞きたくないな」とか「つまらない」と思われたらおしまいです。
声は高低、音質、強弱の三要素からなり、これまで、ボイスメンテナンスで喉周辺の筋力強化によってそれらの反応力をアップさせてきました。その最後の仕上げとして、三要素を結び、磨き上げるのが「間」です。
会話でも、歌でも、相手の琴線に触れる説得力のある声には「間」があります。言葉と言葉の「間」、フレーズとフレーズの「間」、これが大切。この「間」は息継ぎの休みではなく、息の流れでつなげることが最大のポイントです。
内容が一続きするシラブルは、読点や休符があっても、息を流し続けるつもりで対処すると素晴しい「間」を展開することができます。
音楽は楽譜によってずいぶん制限されるためブレスやスラーなどを守らなければなりませんが、話し言葉はその時々の気分やTPOに応じて長くしたり短くしたりと、「間」を操作すれば効果的です。ちなみに早口言葉も、あまり口をパクパク開けたり顎をガクガクさせたりせずに、息の流れを保ちながら一気呵成に発声すれば、成功の可能性が高くなります。
早口言葉は、一つひとつの単語をはっきり発音しようとし過ぎて構音がうまくいかず、言葉を咬んでしまうのです。
これも単語と単語を息でつなぐ、一種の「間」の使い道です。

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~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2008-03-07 23:02