「触診の匠」 過緊張性発声の様態



會田茂樹の触診と発声時外皮画像診断で過緊張性発声の喉状態が詳しくわかります。
その例を示しましょう。



症例1
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甲状軟骨がやや縦長で甲状軟骨翼が深めの喉頭です。下咽頭収縮筋および輪状咽頭筋が硬く、その要因もあって輪状甲状筋が正常に稼働していません。舌骨上筋群も緊張して甲状軟骨がやや上部に位置しています。また、右肩甲舌骨筋および右胸鎖乳突筋が左側に比べて筋肉が強く隆起しているため顎関節の開口右変位も見られます。ピッチコントロールが難しく、疲労しやすい喉の典型だと思われます。


症例2
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非常に大きく形の良い甲状軟骨です。甲状軟骨を保持するのが困難なためか、咽頭収縮筋に張り付くように存在しています。舌骨上筋群や顎二腹筋に左右差があり、口を開けるときにS字状になるのが特徴です。筋硬縮と可動不全により、低音が十分に利かず、高音が鋭い音になりやすい可能性があります。


症例3
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広角で大きめの甲状軟骨は素晴らしいのですが、左胸鎖乳突筋と右胸骨舌骨筋のバランスが悪い喉頭です。顎二腹筋後腹が緊張しているので、発声時に喉頭そのものが奥上に引き込まれます。甲状軟骨舌骨間が狭く、声帯や内喉頭筋に供給される血液が少ないことにより酸素&栄養供給不足によってスタミナがありません。


このように過緊張性発声と言っても、それぞれ特徴があり、同じ状態では決してありません。一人ひとり異なります。当院では、細かい各筋を探し出して喉頭クリニカルマッサージやストレッチングをして微調整します。
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喉は楽器に例えられます。
うまく整備したり調律したりしなければ良い音は鳴りません。
また、声帯もそれを動かしているのもすべて筋肉です。
そう、スポーツをしているのと一緒です。
一流のアスリートが身体能力を極限まで高めているのと同じように、「のど能力」を最大限に高めてあげてください。
整備すれば、びっくりするような良い声になるのに、本来の実力を使いきっていない喉の人が本当に大勢います。
まず、最初に自分の喉を知りましょう。


人の心を打つ声…
人を感動させる声…
あなたも成し得てください!



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ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)




※お知らせ
当院では耳鼻咽喉科のような喉の治療は行っておりません。
また同様にボイストレーナーのような歌の指導も行っておりません。
喉頭筋群を調整して発声能力を高める施術を行っています。
このブログの内容は、何千もの喉頭を触ってきた経験に基づく私見です。
上記の画像は各学会発表用で、当該患者さまにご了解をいただいております。



★過緊張性発声は、痙攣性発声障害・音声振戦症・吃音構音障害などでも見受けられる症状です。このような音声障害の方々に、喉頭周辺筋を柔らかくする施術を行うと、楽な発声が可能になることがあります。しかしながら、これは完治するのとは異なり、一瞬で元に戻ってしまいます…




~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2008-04-01 22:48