日本人の約8割が喉頭の筋緊張と判明



Muscle tension dysphonia

日本人の約8割が喉頭の筋緊張と判明

2007年4月10日発表


★會田茂樹の触診により、外喉頭筋群が柔らかい人と、そうでない人とに大別した当院独自調査の数値


≪概論≫
これまで、多くの喉頭を触診してきました。日本人だけでなく、最近は、海外からいらっしゃる患者様もおります。実は、日本人は外喉頭筋群を緊張させ硬くして発声する傾向にあります。いわゆる過緊張性発声です。

≪原因≫
ⅰ母音を中心とした日本語独特の言語や文法
ⅱ歴史的に、中低音域の朗々とした声が通り難い木造家屋に住んでいた
ⅲ人前で話したり歌ったりすることを得意としない人が多い
ⅳその他

≪症状≫
様々な原因が複合的にからみあって過緊張性発声が起こり、声のボリューム可変困難やピッチのコントロールが微細なレベルで狂いやすいことが分かってきました。大きな声が出ない、高音が出ない、高音が硬い、低音が出しにくい、リズム感が悪い、声が揺れる、夕方になると喉が疲れる、やかましい場所で話しづらい、つまる感じがする、むせやすい、痰がからみやすいなど・・・。音声を専門としている耳鼻咽喉科に受診しても器質的疾患は無く、喉に何が起こっていて、どうしたら良いのか分からない方々が大勢いらっしゃいます。
実際、無声時の喉頭Gliding testで過緊張を示す陽性結果が、全体の8割以上となったのです。これは、発声しない状態で力を抜いているはずなのに甲状軟骨周辺筋がTightになっていることを示唆します。

≪改善方法≫
喉頭をリラックスした筋状態にしなければなりません。それには緻密な検査(筋種と硬度など)と的確な処置(喉頭牽引や喉頭クリニカルマッサージなど)が必須です。喉頭周辺筋の柔らかさを感得し、フィードバックさせるのです。また、長期にわたって筋緊張を強いてきた経緯を考え、肩周りや全身のストレッチングも有効でしょう。
※頚部前面部のストレッチは頚椎を損傷するおそれもありますので十分注意が必要です。
現在、当院には、声を良くするために、プロの歌手や俳優だけでなく、上記の症状をお持ちの一般の患者様も全国からお越しになっています。(なお、ここでの過緊張発声には病的な障害を含みません・・・)



施術前と施術後の外喉頭筋群の様子

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なお、ここでの喉頭周辺筋の過緊張は、耳鼻咽喉科で診断される過緊張性発声障害(病気)とは異なりますのでご注意ください!






ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)








声は、声帯を含め、すべて筋肉から作られます。
とくに喉周辺の筋肉は小さく複雑です。
そう、驚くべき神々しい存在です!
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追記:この記事を投稿した時点ではLDPの新語は存在しません。





~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。なお、LDP(喉頭深奥ポジション)は病気ではなく喉筋の癖&独自の造語です。
by aida-voice | 2008-03-09 16:06