2018年 07月 17日
暑い夏を涼声で乗り切ろう!
まずは、暑苦しい声の特徴から。
発声法にも大きく関与しますが、今回は声質にフォーカスします。
過剰な共鳴、行き過ぎた低音、無駄な嗄声、力を込め過ぎた圧声などにより暑苦しい声が生成されます。
その反対が、さわやかな声、つまり涼声ですね。
声帯筋の振動で音の輪郭をはっきりさせつつ、声帯粘膜の細密な振動を加えることで音を柔らかく美しくします。
ミックボイスの一種と考えて良いでしょう。
これを成し得るには、外喉頭筋の柔軟性を保っていること、甲状軟骨と頚椎の間が十分あることが大前提になります。
外喉頭筋の柔軟性がなければ、発声関与筋の運動性が低下し、自在な声から遠のきます。
甲状軟骨と頚椎との間に距離がなければ、内筋が圧迫され、披裂軟骨の繊細な動きが阻害されます。
これらを踏まえ、暑い夏を涼声で乗り切りましょう!
追記1:甲状軟骨と頚椎との間に距離がない状態をLDPと言います!
追記2:外喉頭筋の柔軟性を獲得するには、喉筋ストレッチ牽引やピンポイントマイクロストレッチが、甲状軟骨と頚椎の間を広げるには、発声喉筋活性化超音波や舌骨引き出しアプローチが効果的です。
追記3:なお、暑苦しい声や涼声など声質は各人で感じ方が異なります。よって声質に良い悪いは存在しないことを付け加えておきます。
追記4:まだ7月中旬ですが、今年は猛暑や大雨など非常に厳しい夏になっています。くれぐれもご自愛ください。
喉と声のスポーツトレーニング&リラクゼーション
ボイスケアサロン會田茂樹|あいだしげき
~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。
by aida-voice
| 2018-07-17 12:32