声帯粘膜でピッチコントロール?


優秀なボイストレーナー&ボイスアドバイザーでいらっしゃる一井優希先生から質問を受け、防音室でお答えしましたが、言葉足らずだったので、解説します。
質問の要約は、声帯粘膜でピッチコントロールをするか否かの点。
わたしは、声帯粘膜を語るとき、音高より音質(ここでは裏声)に関与しているため、声帯粘膜でピッチコントロールをするのは難しいと述べました。
ピッチは、声帯ヒダの「伸縮」、「硬軟」、「厚薄」の三つの行為によって生成されます。〔細かくは、喉頭室、梨状陥凹、咽頭共鳴腔などの形状や容積によってもピッチは変わる〕
この行為は、声帯筋を中心として内喉頭各筋の補助によって成り立っています。
残念ながら、どの筋肉がどのくらい作用して、どの高さを作り出すのか、詳しくわかっていません。
そう、発声にかかわる筋肉は、随意であるが、正確な運動感覚を有していません。
ここでもう少し正確に考えていきましょう。
声帯ヒダは、主に声帯筋と声帯粘膜から作られています。〔細かくは、声帯ヒダは、表層から、非角化重層扁平上皮→ラインケ腔→声帯靭帯→声帯筋の層構造:最下に模式絵あり〕
もし、声帯筋が伸びれば、同時に声帯粘膜も伸びます。
なぜなら、声帯粘膜は、ほぼ水分で構成され、自分自身で伸縮はしないから。
声帯筋と共に声帯粘膜が伸長されれば、粘膜は細く薄くなり、裏声の高音化が予想されます。
つまり、声帯粘膜単独でピッチコントロールはできないが、声帯筋と連動している観点からすれば、声帯粘膜もピッチを変化させていると言ってもよいでしょう。



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by aida-voice | 2017-08-08 05:29