声の短問短答【続編】487


「歌がうまい人って、のどが柔らかいって本当ですか?」

はい、おおむねその通りです。
これまで大勢のエリートボイスユーザーの喉を検証してきました。
直接触診したり、PVで徹底的に観察したり。
その結果、歌の上手な方や声の良い方は、もれなく喉頭周辺の筋肉がしなやかなのです。
ただし、極々一部のエキセントリックな声を売り物にしている歌手に関しては除外させていただきます。
また、青筋が浮くほどのシャウトするシンガーや必死に歌いこんでいる歌手もいますが、それは演技、つまりパフォーマンスと思ってください。
発声に関与する喉頭の運動性に余裕があるからこそ叶う至高の技なのです。
本気でシャウトし続けると、外喉頭の筋肉の頚椎後方ベクトルと感覚欠如の二点から、収縮した筋肉が深奥位置で固着し、発声時過緊張を呈するようになります。
この結果、声帯結節や慢性声帯炎などの音声障害に罹患しやすくなります。
ボイスケアサロンには、声楽家(クラシック)からロックやヘビメタまで、邦楽も洋楽も、さまざまなジャンルの歌手が多くお越しになっています。



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喉と声のスポーツトレーニング&リラクゼーション
 ボイスケアサロン
 會田茂樹|あいだしげき 




Detailed voice dictionary
 
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~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。





by aida-voice | 2017-06-21 08:11