声の短問短答【続編】476


「歌上手を見抜く簡単な方法はありますか?」

それは、極小音で歌ってもらうこと。
素晴らしい音声を奏でるには、しなやかな声帯振動が不可欠です。
声帯ヒダを振動させるには、声帯の開閉、伸縮、硬軟、厚薄の四大行為とコントロールされた呼気が担っています。
ある程度の大きさの声なら、おおまかに呼気を声帯ヒダにぶつけ振動させられるため、発声しやすいと考えます。
しかし、小さな声は難しい。
声帯ヒダの運動も呼吸も完璧でなければ、ピッチもメロディもビブラートもパッサージョもロングトーンも狂い、小音歌唱は無理なのです。
よって、歌上手を見抜く簡単な方法は以下です。
一緒にカラオケに行き、伴奏音量をグッとしぼりマイク音量をやや落とし、できるだけ小さな声で歌っていただきます。
それでうまく歌えたなら、そのひとは歌上手であると断定してもよいでしょう!




e0146240_21292576.jpg





追記1:上記の論理から、小さな声の歌唱を繰り返し練習することで、歌唱力を養えることもわかります。これならカラオケボックスに行かなくても自宅でも練習できます。




追記2:小さい声の歌唱とは、あくまで地声や裏声の使用であり、ささやき声ではありません。ささやき声で過緊張発声するタイプのひとは、舌骨が頚椎方向に移動し、喉頭蓋がふさがったり咽頭共鳴腔の体積が減少したりして、良声から遠ざかります。これでは本末転倒!





喉と声のスポーツトレーニング&リラクゼーション
 ボイスケアサロン
 會田茂樹|あいだしげき 




Detailed voice dictionary
 
e0146240_11353490.jpg
 




by aida-voice | 2017-05-12 01:27