和洋の声 ~野村萬斎氏の言葉から~


先日、セルリアンタワー(渋谷)の能楽堂に行ってきました。
野村萬斎氏の狂言をライブで観るのは二回目。〔映像では多数〕
いつもながら声の艶と張り感が素晴らしい。
開演前に狂言のレクチャーがあり、発声にとって面白い話をうかがいました。
要約すると以下の通り。

能や狂言の舞台は客席より高い位置にある。しかしオペラなど歌劇場は舞台より高い位置の席も多くある。つまり、洋の歌(ここでは古典的な声楽やオペラなど)は上へ上へと声を出していかなければならない。しかし、和の歌(ここでは古典的な能や狂言など)は下へ下へと声を出す。

これはまさしく至言。
演者の位置と聴き手の位置により、長い歴史の中で異なる発声法が培われていったのでしょう。
また、補記となりますが、以前、わたしが述べた舞台(建物)の構造も関与していると考えます。【参照:歌舞伎の発声
昔、西洋の劇場は石造が多かった。
教会も然り。
昔、日本の舞台ほとんどが木造。
お寺も然り。
石造(石や土壁)は声を反射するが、木造(木や畳)は声を吸収する。
このあたりからも西洋と日本の発声法に違いが生じてきた歴史があります。
やはり、声って真に奥深い。
しみじみと感じ入った一日でした。



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~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。





by aida-voice | 2016-12-04 00:18