歌は喉筋の柔らかさが9割を占める


これまで2万人近くの発声関与筋を検査してきました。
そのうち半数以上が歌手。
生業とするプロから、一般人のアマチュアまで。
そこでわかったのは、歌がうまいと感じられるひとの9割は喉筋が柔らかい真実。
やはり歌唱は一種のスポーツ。
声帯ヒダも声帯筋と声帯粘膜で構成され、その声帯ヒダをコントロールする四大行為〔①開閉、②伸縮、③硬軟、④厚薄〕も喉頭周辺の筋肉の役目。
他のスポーツと同様、筋肉の柔軟性と筋力が重要になってきます。
順としては何よりも柔軟性の確保と維持。
イチロー選手は筋肉の柔軟性を圧倒的なレベルまで高めることで筋力までも作り上げてしまう。
次に筋力。
残念ながら発声関与筋は正確な様態が判明していないことと、運動感覚がないため、個別の筋トレが必要になるケースが多い。
では、発声関与筋の柔軟性の保持者と非保持者は何が違うのか?
赤ちゃんの喉頭に触れてみると、とっても柔らかい。〔わたしの孫たちが格好の被験者〕
特殊な病気を除き、喉筋が硬くなっている乳幼児はいないと考えます。
成長する中で、柔らかいままと硬化するパターンに分かれていきます。
当サロンで推奨する柔軟性は筋硬度計30Tone以下。
歌がうまいひとの9割が30Toneを下回っていました。
ちなみに一般人を含めたすべてのデータでは、30Tone以下は2割。
すなわち、日本人の8割が硬い喉(あるいは、やや硬い喉)だと言っても過言ではありません。
なぜ、硬くなるのか?
わかりません。
想像ですが、体質であったり、緊張であったり、ストレスであったり、日本語独自の発声運動であったり、発声法が合わなかったり・・・
発声関与筋は、随意筋でありながら存在や動きの感覚を伴わず、収縮ベクトルは頚椎方向が多く、拮抗作用もままならないため、一度、硬くなると、なかなか自己能力で柔らかくならない、つまり硬さが癖になりやすいと考えられます。
発声関与筋が硬いままで、それらの動きが悪ければ、歌というスポーツの運動性能が低下するのは自明の理。
特殊な歌い方を持ち味としている極々一部の歌手を除き、表題の「歌は喉筋の柔らかさが9割を占める」は、あながち間違っていないと思います。




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追記1:プロアマ問わず多くの歌手と接してきましたが、喉頭の筋肉が柔らかいだけで、ほとんど練習もせず歌の素晴らしいひとが多数存在する事実に驚かされます。極論、喉筋さえ柔らかければ、歌声は良くなる。〔個人差はあるでしょうが…〕





追記2:わたしの対応した中で、医師から痙攣性発声障害と診断された最少年齢は小学生高学年。それ以下の歳は知りません。当サロンでは病気を扱っていないため、これ以上の話はしませんが、このあたりにも筋硬度との関連がありそうですね。












喉と声のスポーツトレーニング&リラクゼーション
 ボイスケアサロン
 會田茂樹|あいだしげき 




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by aida-voice | 2016-08-25 14:16