声の短問短答【続編】396


「つんく♂さんのように喉を手術したら声は戻らないのですか?」

つんく♂さんにお会いしたこともなく、詳しい状況もわからないため、お答えしようがありません。

以下は、喉の手術後の声に関する一般論です。
食道発声も通常発声も、空気の振動により声(音)が生成されます。
そこには軟部組織(主に筋肉と粘膜)がかかわっています。
喉の手術によって、多くは軟部組織に瘢痕および癒着が生じます。
出血で固まってしまったり、筋肉(筋膜を含む)同士がくっついたりして、運動性が損なわれるため、食道発声もやりにくくなります。
これらの瘢痕・癒着を丁寧に取り除き、各筋の運動性を高めれば、発声能力が高まります。
また、過去に手術を受けた方々の声力アップのお手伝いをしてきましたが、手術後一年経過を境に、改善傾向が弱くなり固定化する実態をつぶさに感じ取っています。


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追記1:「喉頭を摘出した人へのボイスケアは?」の問い合わせにお答えします。主に3つのポイントがあります。まずは手術による瘢痕・癒着を取り除く施術。次に瘢痕・癒着のために生じた筋硬度上昇を解除する施術。最後に関与する軟部組織の運動性向上のアプローチ。これらが叶えば、疑似声も豊かになる可能性が高まります。ただし手術後の状態(部位や創の大きさなど)によっては、お役に立てないケースも多々存在します。



追記2:甲状腺摘出や頚部リンパ節廓清などの手術後の発声力向上アプローチも、ほぼ同内容です。



追記3:ボイスケアサロンは、喉の病気を治す目的はありません。手術の有無に関係なく、発声を運動と捉え、各種アプローチやトレーニングで発声のしやすさや声質向上を目指すものです。 



最後に、つんく♂さんのご健康とご活躍をお祈り申し上げます…




喉と声のスポーツトレーニング&リラクゼーション
 ボイスケアサロン
 會田茂樹|あいだしげき 

 
by aida-voice | 2016-04-27 00:05