クリック音って?


甲状軟骨を左右にスライドさせ、その動きの状態を知る検査をグライディング・テストと言います。
その際、甲状軟骨が深奥ポジション(LDP)の場合、クリック音を生じます。
甲状軟骨翼後端のエッジと頚椎が軟部組織を介して擦れ合う感覚の音です。
小さな音では本人しか感知できませんが、大きな音になると、静かな場所では他者にも聞こえてきます。
「コツ」とか「ゴリッ」と表現されることが多いですね。
このテストは細心の注意を払って行わなければ、周辺の軟部組織や反回神経の損傷に至ります。
喉頭の解剖と触診の技術を習得した専門家のみ行うことができるテクニックです。
以下は、喉頭の正常位置(左側)と深奥位置(右側)の絵です。
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甲状軟骨が奥に入ると、①発声関与筋の動きを制限される、②咽頭共鳴腔の体積が小さくなる、状態を呈します。
すると、①ピッチコントロール性能や歌唱力が低下する、②響きや音色が損なわれる、となってしまいます。
LDPであることは、まるで羽交い締めの状態でスポーツやダンスをしているようなもの。
ただし、決して病気ではありません。
筋肉が硬いだけ・・・
つまり体が硬いのと同義です。
適切なアプローチで、外喉頭筋は柔軟性を獲得するでしょう。
そうなればクリック音は解消し、自由な声が叶います。

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~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。





by aida-voice | 2016-02-02 08:49