輪状甲状筋 ~自己チェック方法~


高音発声に欠かせない輪状甲状筋。
甲状軟骨と輪状軟骨を結んで、筋収縮によって声帯をピンと張ったり、ギューンと伸ばして高い音(ファルセットを含む)を出したりします。
その要となるのが輪状甲状関節。
支点を有するヒンジ運動と、なめらかな動きのスライド運動の、ダブルアクションを行う稀有な関節です。
ここで質問です。
あなたの輪状甲状関節は正しく動いていますか?
「はい」と答えたひと。
どうやって調べましたか?
「だって高音が出るから動いているでしょ!?」
いいえ、もしかすると声帯伸長でなく、声帯筋硬化によって高音を捻出しているかもしれませんよ。
その違いを、どのように判断しましたか?
今回は、誰でも調べられる方法をお伝えします。

①母指示指で甲状軟骨上角の付け根をホールドする(上下に動かない程度の力加減)(決して押し込まないこと)
②もう一方の示指の先端を甲状軟骨下端と輪状軟骨上端の間隙(凹部)に、軽く差し入れる
③最も自然な音程で「あー」と発する
④次に、1オクターブ以上高い音で「あー」と発する(裏声でも可)
⑤そのとき、間隙(凹部)が狭くなるのを感じるか?(ポイントはヒンジ運動をつかさどる垂部を稼働させるよう俊敏な変化を行うこと)
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さあ、間隙が狭くなりましたか?
狭くなったひとは、輪状甲状関節が可動していると考えられます。
狭くならずに高音が出たひとは、声帯筋を硬化させている可能性が大です。
あなたもチェックしてみましょう。
なお、過度の圧や超高音発声は喉周辺筋を損傷させることがあります。
試す場合は十分ご注意いただき、すべて自己責任で行ってください。
当サイトおよび會田茂樹は一切の責務を負いません。

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追記1:ボイスケアサロンでは、輪状甲状筋の動きを高める「輪状甲状関節モビリゼーション」のアプローチを取り入れ、エリートボイスユーザーの極上発声に貢献しています。



追記2:さらに、2015年冬より、最先端トレーニングのLSE(ラリンクス・スライド・エクササイズ:発声関与筋の筋トレ)も導入され、ボイスケアはますます充実してきました!






~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。





by aida-voice | 2016-02-02 00:11