本番前の緊張をほぐす方法


コンサートや収録の前は誰でも緊張するもの。
紅白歌合戦に何度も出場している大歌手でさえ緊張するとの話を聞きました。
本番前の緊張を解く妙案があります。
まず、知っていただきたいのは、喉の筋肉がキュッと硬くなるからと言って、喉まわりを強くもみほぐすと、実は、その後の発声運動能力が低下してしまうデータがあること。
喉のセルフマッサージは、相当熟練したひと以外はお勧めできません。
そこで、周辺から攻めるのです。
喉頭は主に茎突咽頭筋と茎突舌骨筋(並走する茎突舌骨靭帯を含む)で吊り下げられています。
これを、喉頭の懸垂機構と呼びます。
そう、喉って、首の中にぶらさがっている。
だからこそ、咽頭共鳴腔が存在でき、そこで響きや音色や倍音が構成され、声は芸術まで達したのです。
懸垂機構の各筋を探り出せるのは、ごく一部の達人技。
ならば、その上位筋群を弛緩させれば、少なからず効果が得られるはず。
これが顎二腹筋および舌骨上筋群のストレッチ。
続いて、呼吸に関して。
声は、呼気による空気の流れによって、作られます。
ご存知のように、緊張すると呼吸が浅くなる。
これを解決するのが鎖骨下筋のセルフマッサージ。
本番前に、鎖骨下筋をほぐしてください。
やり方は非常に簡単ですが、コツがありますので、お知りになりたい方は、防音室内でお尋ねください。
2015年12月の再来者限定とします。

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追記1:「鎖骨下筋のセルフマッサージが効いた!」とのお言葉を多数いただきます。どうして効くのか? 予想の域を出ませんが、二点あります。一つは、胸郭が広がると同時に呼吸運動が向上し、緊張していても息もスムーズゆえ、するする楽に声が出ること。二つ目は、外喉頭筋に近いが発声に関与しない部位の刺激残存によって、声帯ヒダをコントロールする筋群が無心になれるため、いつも通りの自由な声が可能になること、ではないかと考えます。





追記2:緊張しないひとなんていません。また、少しの緊張感はアドレナリンを放出させ、最高のパフォーマンスの源になるでしょう。問題は過緊張。つまり、緊張し過ぎ。過緊張によって、外喉頭の筋肉が収縮し、①声の運動性が低下する、②喉頭が深奥ポジション化する、③共鳴空間が減って響きや音色が損なわれる、④筋硬度上昇によりスタミナがなくなる、⑤輪状甲状関節の可動域が減って高音が出なくなる、⑥倍音が減って低音がこもる、⑦輪状軟骨の深奥動作によって咽(むせ)が多くなる、などなど呈します。こんな緊張はイヤですよね。







~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。





by aida-voice | 2015-12-02 14:42