LDPは音程やリズムが乱れる!


ボイスケアサロン独自の基準として、外喉頭筋の筋硬度が30Tone以上のひとをLDPの疑いがあるものとしています。
LDPとは、ラリンクス〔喉頭〕・ディープ〔深い〕・ポジション〔位置〕の略で、単なる筋肉が硬い癖のこと。
決して病気の類ではありません。
ご心配なく。
例えるなら、体が硬いことと同じ。
さて、今般、外喉頭筋の筋硬度が、20Tone以下(平均16Tone)のひと5人、つまりLDPではないグループ、そして、30Tone以上(平均58Tone)のひと5人、つまりLDPが疑われるグループで実験。
歌ってもらいました。
ただし、属性(歌を生業にしているかどうかなど)は考慮しておりません。
課題曲はタマホームのCMソング。
2015年秋、神田沙也加さんがアカペラで歌っています。
タマホームCMソング「ハッピーライフ♪ハッピーホーム♪タマホーム♪」を二回、無伴奏で独唱してもらいました。
その様子を耳の肥えた審査員3名に評価してもらいます。
チェック項目は、①音程、②リズム、③芸術性です。
点数化して比較したところ、LDPでないグループは、LDPが疑われるグループより、倍以上も高得点!
詳しい点数や評価文言、および結果とまとめは、いずれ発声医学会で発表する予定です。《被験者数を増やしさらに精度を高める》
今回は速報としてお届けしました。
やはり、発声に関与する筋肉が硬いと、歌唱力が損なわれる可能性が高いことがわかりますね。

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追記1:LDPでは輪状甲状関節の可動域が制限され、高音も発しにくいこともわかっています。どんなに練習しても、金属的な硬い高音しか出せないひとは、もしかするとLDPかも!?




追記2:LDPによる歌唱弊害を列挙すると、①音域が狭くなる、②リズムをとりにくい、③響かない(くぐもった声)、④音色が少ない(個性の魅力が発揮できない)、⑤ブレスが短い、⑥スタミナがない、⑦すぐにかすれてくる(声門開大による嗄声)、⑧ウォーミングアップに時間がかかる、などなど。





~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。なお、LDP(喉頭深奥ポジション)は病気ではなく喉筋の癖&独自の造語です。






~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。





by aida-voice | 2015-10-29 11:16