胸鎖乳突筋と肩甲舌骨筋の相関関係


胸鎖乳突筋と肩甲舌骨筋は、頚部側面でクロスしている状態。
胸鎖乳突筋が腫れたり肩甲舌骨筋がfloatingしたりすると、擦れ合ってお互いの動きを封じ込めてしまい、発声時に、 声が出しづらい〔発声基礎能力が低下する〕、 声がこもる〔共鳴腔を狭くして響きがなくなる〕、 高音が出ない〔輪状甲状関節の動きを制限してしまう〕などの状況を呈します。
また、生まれつき、胸鎖乳突筋と肩甲舌骨筋の筋膜が癒合し、発声運動の動きを悪くしているひとも極稀にいます。
胸鎖乳突筋は、直接的には発声に関与しません。
しかし、喉頭へ圧が加わることによって、発声運動を阻害したり上喉頭動脈の血流を減らしてスタミナをなくしたり、悪影響は否めません。
早速、胸鎖乳突筋と肩甲舌骨筋をチェックしましょう!

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追記1:胸鎖乳突筋と肩甲舌骨筋の筋膜が癒合しているケースでは、当該部位のスライディングマッサージが効果的です。強度の癒着は難しいのですが、筋膜と筋肉にスペースを作って滑りを良くすれば、ある程度の改善は可能です。そのような多くの症例に立ち会ってきました。なお、胸鎖乳突筋下に肩甲舌骨筋の中間腱があるため、指の挿入には細心の注意をお願いします。中間腱と前腹および後腹の移行部が非常に脆弱で、痛みを得ることが多いのも特徴です。





追記2:「私も胸鎖乳突筋と肩甲舌骨筋の筋膜が癒合していないか心配です!」と訊かれます。当サロン既来院者で、新規検査時に、この状況になっている趣旨の話が出ていなければ大丈夫です。會田は、外喉頭の細部を決して見逃しません。ご安心を。
by aida-voice | 2015-07-28 16:36