重大発表 LDP(喉頭深奥ポジション)種類


遂にLDPの種類を発表するときがやってきました。
まずは一般的なLDPを規定しましょう。
舌骨・甲状軟骨・輪状軟骨の3部位が全体的に深奥化している状態を「LDP」と称します。
それは、このタイプが一番多いから。
当サロンのデータでは92%に達しています。〔2014年の年間データより〕
次に、一部のみ深奥化している場合もあります。
それらは順に、舌骨のみを「上部LDP」、甲状軟骨のみを「中部LDP」、輪状軟骨のみを「下部LDP」と呼称。
さらに、加齢による筋力低下と喉頭深奥を伴ったケースを「下垂型LDP」と言うこととします。
また、全体LDPが改善途中で必ずと言ってよいほど遭遇するのが、上部LDP。
つまり、適切な施術で早々に下部や中部は柔らかく前に存在できるものの、最後まで舌骨が奥深く入り込み、自力で前に出てこない。
なぜ?
これは、舌骨大角周辺の中咽頭収縮筋のベクトルが縦軸ではなく水平軸(頚椎方向)に向かっているため。
さらに、この部位には結合織繊維が豊富。
きっと、ヒトの骨格のなかで、唯一、空中に浮いている舌骨は、生命的に不安定と解され、深奥固着によって安定を求めているかもしれませんね。
喉頭周辺は進化の途中のようなもの。
しかし、喉頭が懸垂機構(茎突咽頭筋と茎突舌骨筋〔並走する茎突舌骨靭帯を含む〕)によって吊り下げられているからこそ、声を共鳴させたり響かせたり倍音化したりすることが可能になっているのです。
これまでの投稿内容の繰り返しになりますが、LDP(喉頭深奥ポジション)は筋肉の癖であり、病気ではありませんからね。
お間違いなく!
以上、謹んでご報告申し上げます。

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下垂型LDPの症例 70代 女性
 




~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。なお、LDP(喉頭深奥ポジション)は病気ではなく喉筋の癖&独自の造語です。 




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 會田茂樹|あいだしげき 







~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。




 
by aida-voice | 2015-07-01 15:40