声の短問短答【続編】345


「良い喉の絵を見せてください」

承知しました。
以下が、秀逸な形状の喉頭の一例です。
ビデオ検査と触知検査により〔共に外皮から〕、外喉頭予想図として作成したもの。
何より甲状軟骨板が大きく角度も広い。
舌骨の形状から推察すると咽頭共鳴腔の空間も大きいと考えます。
輪状軟骨の形もGOOD。
輪状甲状関節の可動域も広そうです。
いわゆるハンサム喉の典型ですね。
ご本人の許可を得て供覧します。
当サロンにお越しになる声を職業としているひと(これからプロになるひとも含む)の9割が、大きさや形の良い喉頭を持っています。
喉頭形状は、残念ながら、生まれつきの産物。
つまり個性です。
素敵な喉をお持ちの方は、ご両親に感謝してくださいね。
さあ、じっくりご覧ください。

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追記1:どんなに秀逸な喉頭を持っていても、それを動かす軟部組織がしっかり活動しなければ、良い声には到達できません。そう、声は、楽器としての喉頭の形状と運動としての発声関与筋の掛け算で決まるのですから。重要なのは、発声関与筋の柔軟と筋力。それらが培われてはじめて歌唱テクニックも有効に開花します。



追記2:ビデオを撮る位置や角度によって、喉頭の見え方が多少変わります。以前は、かなり下位から撮っておりました。その位置から見ると甲状軟骨が全面に現れ、甲状軟骨翼が大きく描かれることになります。最近は、ビデオカメラの高さを喉頭隆起に合わせています。この方が正確な状況を把握できるためです。したがって、過去の予想図と最近の予想図では、喉頭形状は変わらないものの、見え方の違いが生じています。この点をご確認ください。
by aida-voice | 2015-06-24 14:03