声の短問短答【続編】330


「『喉を開ける=喉の力を抜く』は本当ですか?」

正解に近いと思います。
喉頭は懸垂機構で吊り下げられているため、基本的に自由な運動性を有しています。
喉頭周辺筋に柔軟性があるひとは、甲状軟骨が斜めのポジションにあるため、力を抜くだけで、前下方に出てきます。
一般的に、この状態を『喉を開ける』『喉を開く』と指しています。
さらに歌唱に適した喉の開け方は、オトガイ舌骨筋を利用して、下方移動を制限し、前方移動のみで咽頭共鳴腔を最大に広げます。
そう、喉の中にグランドピアノを構築するのです。

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追記:喉頭は、ヒトの硬物(骨・歯・軟骨など)で、唯一、中空に浮いている。誠に不思議な存在。しかし、浮いているからこそ、空間が作られ、そこを利用して響きや音色が出来上がる。ゆえに素晴らしい存在でもある。不思議で魅力的な喉頭に感謝します・・・
by aida-voice | 2015-04-23 07:28