声の短問短答【続編】305


「お腹から声を出せと言われるのですが、本当にそれで声が大きくなるのですか?」

言葉を真に受けた解釈では無理でしょう。
その場合の矛盾点から。
とっても重要な事実なのですが、声=音は、空気の波(疎密波)です。
空気がつながっていなければ、この波は伝播しません。
そう、お腹の中には空気がありません。
もし、腹腔に空気が入れば、健康上大問題。
したがって、お腹から声が出ることは絶対にありません。
声の生成は、呼気によって声帯ヒダが振動し、原音が作り上げられます。
次に、その上位にある5つの共鳴腔で、小さな原音を大きくしたり音色を付けたりします。
最後は、口や鼻から呼気と共に振動が周辺に伝わり、聞くひとの耳の中に入って鼓膜を振動させる。
つまり、大きな声は、声帯振動と共鳴腔の使用がポイントになります。
アコースティックギターを思い浮かべてください。
倍音化の根本がボディ(胴)の役目であることは自明の理。
よって、このご指導の意図は、「腹式呼吸によって胸郭内に多くの空気を入れ、それを排気する力を養い、振動効率を向上させ、大きな声にしなさい」にあるのではと推察します。

e0146240_1241651.jpg






~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。





by aida-voice | 2014-11-25 12:41