LDPが原因の嗄声に対する注意喚起【特にソプラノ歌手】


喉頭の筋肉が硬いひとに多いLDP現象。
甲状軟骨や舌骨が深奥化して、①喉の詰まり感、②声が小さくなる、③響きがない(声がこもる)、④高音が出ない、⑤声がかすれる(嗄声)、⑥その他多数のボイストラブルが挙げられます。
病気ではなく、単なる癖。
よって、放置しても心配いりません。
さて、歌手や声優にとって、このLDPは大敵。
なぜ?
思い通りの発声が困難であるから。
歌手や声優は、他者に声(歌)を聴いていただき、その良さを認めていただくことが必須。
今日は⑤のLDPの嗄声に関する話題です。
喉頭が頚椎方向〔ベクトル〕へ向かうと、披裂軟骨小角に圧が加わり、無自覚で披裂軟骨体が回転して声門が開きます。
ここから息が漏れます。
そう、これがLDPによる“かすれ声”。 ※嗄声(させい)=かすれ声
恒常的に嗄声音ですが、緊張した場面で声を出したり、長く発声して疲労したり、大声を出したりした後が顕著となります。
とくに、歌手、とりわけ声楽家やオペラ歌手のソプラノは気をつけなければなりません。
なぜ?
LDPの嗄声はファルセットを阻害するからです。
披裂軟骨の開閉運動能力が低下すると同時に、スイッチ活動(声帯筋と声帯粘膜を使い分けて音を作り出す能力)も落ちることがわかってきました。
さらに、息漏れが長く続くことによる声帯粘膜の乾燥。
ほぼ水分で構成させる声帯粘膜は干からびて微細な振動ができなくなります。
中でも、ピアノ・ピアニシモで歌う際、ソプラノ歌手に求められるのは、空間の透明感。
嗄声と言う雑音で満たされ、歌の魅力が掻き消されてしまいます。
他のジャンルなら、嗄声を色気に持ち込んだりノリで惑わしたり、いわゆる誤魔化しが効きますが、確立されたメソッドで勝負するクラシックは無理。
声楽家やオペラ歌手は、確実にLDPを改善しましょう。
なぜ?
それは、あなたの歌は聴くひとに捧げるために存在しているのだから・・・

e0146240_9252786.jpg






~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。なお、LDP(喉頭深奥ポジション)は病気ではなく喉筋の癖&独自の造語です。
by aida-voice | 2014-11-23 09:26