音程が取れない・・・ 上喉頭神経外枝の失調だった!?


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レアケースですが、ご報告いたします。
長年、音痴に苦しんできた方が来院。
歌の技術は教えていない旨を伝え、了承を得たうえで、ボイスケアを行ないました。
検査したところ、輪状甲状関節は正常、LDPや過緊張発声は皆無、その他にも異常な所見は見当たりませんでした。
そこで、輪状甲状筋の動きを司る上喉頭神経を疑ってみました。
皮膚上から、この神経を探り出せる術者は、世界でもほとんどいません。〔アメリカで有名なメイヨークリニックの医療関係者も驚いていましたからね!〕
その結果、上喉頭神経外枝の片側甲状軟骨板上に小さな異物を感知したのです。
小腫瘤を前方移動させテーピングで固定し、苦手としているピッチ変化の歌唱を試したところ、「おぉ、音程が正しく取れている!!!」と、そこに居合わせた全員が驚きました。
適切なテーピングの貼り方を教え、毎日、自分で貼り直し、二週間の経過観察をお願いしました。
また、腫瘤が悪性である可能性もありましたので、皮膚科を受診するよう指示。
皮膚科では問題なし。〔何であるかは判明せず〕
二週間後、異物は上喉頭神経上から外れた位置にありました。
これで、もう安心。
ご本人も、いきなり歌が上手くなったような気がし、大変ご満悦でした。
推測の域を出ませんが、圧迫による神経失調の可能性が大!
以前も、首を絞められ上喉頭神経圧迫による高音発声不全をお伝えしましたが、本当にさまざまな原因で、ピッチコントロールが難しかったり高音が出なかったりするのを、今回、強く実感しました・・・

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ピンク色の線が上喉頭神経(超細いですよ~)






~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。





by aida-voice | 2014-10-28 21:53