声の短問短答【続編】297


「會田先生は、よく良い歌をたくさん聴けっておっしゃっていますが、その際のポイントを教えてください」

はい、簡単な流れをお伝えしましょう。
ただし、わたしは発声の基礎運動に関して語るもので、歌そのもののテクニックは、優秀なボイストレーナーに訊いてくださいね。
最初に、性能の優れた再生装置を用意しましょう。
極上の寿司を握りたいのに、美味しい寿司を食べたことがなければ、土台無理な話と同じ。
可能な限りで構いません、良いオーディオ機材を揃えてください。
歌ってみたい歌が決まったら、まず、聴いて楽しみましょう。
なぜ?
あなたが楽しまなければ、他者を楽しませる歌を歌うことはできません。
満足いくまで何度も聴きましょう。
そして、楽譜(歌詞)を準備します。
現在はネットでも即時入手できますよ。
にらめっこしながら聴き込みます。
是非、完全に暗譜してください。
それいかんで、ピッチやリズムの極僅かな差異が出てしまいます。
そして、細部を聴き込みます、が・・・
大事なのは、出だしのみ!
過去にも書きましたが、歌の善し悪しは初音でほぼ決まります。
最初のフレーズを、リピートして聴き返しましょう。
何度も何度も繰り返してください。
そこでの注意点は、声の状態に傾注すること。
初音の音高や拍子はもちろん、声の呼気圧とエアイン〔息漏れ具合〕を集中的に感じ取ってください。
あなたが目標とする歌手が歌う曲の初音部を完璧に再現しなければいけません。
これは、声から喉の状態を想像すれば簡単。
つまり、声の生成を運動の産物に変換して考える
その歌を解釈して自分のモノにするとても大切な訓練です。
最初は意識的に、最後は無意識の世界に入ってください。
そう、無心。
ここまで到達すれば、歌の達人に近づくこと間違いありません。

e0146240_2144487.jpg





追記:繰り返し述べます。優秀な歌手が歌う曲の出だし(初音の瞬間)の、①ピッチ②リズム③ブレスプレッシャー④エアインの4つを徹底的に知り尽くしてください。それ以外のテクニックは、あなたの喉と声を十二分に理解してくださる優秀な先生(音楽教師やボイストレーナー)にお尋ねください。
by aida-voice | 2014-10-27 21:47