緘黙と喉の硬さの関係


これまで1万人以上の喉の硬さを筋高度計で測ったところ、10~20Toneがプロ歌手や声の良いエリートボイスユーザー、20~30Toneが一般的な人々の範囲、30Tone以上が硬い筋肉、中でも80Tone以上は病的(?)と独自に判別しています。〔※病院で痙攣性発声障害と診断されたほとんどの方は80Tone以上であることが理由〕
心療内科や精神科で緘黙(かんもく)と診断された数人の喉〔外喉頭筋〕の硬さも計測しています。
結果、緘黙と診断を受けた方の平均は82.5Toneでした。
やはり、80Toneを越えていましたね。
緘黙は心療内科や精神科で扱われる病気ですが、その付随として外喉頭筋の硬化が存在しています。
したがって、心のケアと同時に、発声関与筋の柔軟性を確保することでより早い改善が望めます。
なお、緘黙の主原因除去後も外喉頭筋の硬さが残るケースも多々あります。
これは曖昧な筋運動の産物と言えるでしょう。
正常な発声は無自覚な発声運動感覚で獲得しなければならないことがうかがえます。
お大事になさってください。

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追記1:10~20Toneの数値は、他の骨格筋よりも柔らかい理由を問われました。答えは簡単。喉頭(舌骨・甲状軟骨・輪状軟骨)は主に4本の軟部組織(茎突咽頭筋と茎突舌骨筋〔なお茎突舌骨筋には並走する茎突舌骨靭帯あり〕で空中に吊り下げられているから。そう、筋高度計を押し付けても動いてしまうのです。このため厳密に言えば正解な数値となりません。しかし、咽頭収縮筋の硬度を含む状態ですから、わたしはこの方式で計測を続けています。実際、硬い組織が固定されていない部位は、体の中でも喉頭だけ。非常に不可思議な存在。けれども、自由に動かせるからこそ、豊富な発声が実現するのです・・・

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筋硬度計測の様子





追記2:当サロンでは緘黙の直接治療は行っていません。ただ、これまで医師から紹介依頼を受け、緘黙や心因性失声症の外喉頭アプローチを数多く行ってきましたので、お役に立てる可能性はあるかもしれません。まずは病院へ。
by aida-voice | 2014-10-06 12:24