声の短問短答【続編】280


「声を使い過ぎたとき、声帯が疲労するのと、まわりの筋肉が疲労するのと、どちらが先ですか?」

まずは、知ってください。
発声を運動と捉えると、声帯は能動的な自発運動をしていません。
つまり、動いているのではなく、動かされている。
声帯ヒダは、自分で振動するのではなく、呼気によって震えるのです。
また、開閉は、披裂軟骨を介して行われます。
披裂軟骨に付着する筋肉には、横披裂筋・斜披裂筋・甲状披裂筋・外側輪状披裂筋などあります。
それらの筋肉によって、声帯は動かれているのです。
そして、声門閉鎖はベルヌーイ定理によっても大きく影響を受けます。
そう、筋運動と呼気によって声帯が動くことになるのです。
したがって、ご質問の答えを導き出すと、声帯ヒダも筋肉と粘膜で構成されているため、声の過使用により疲弊しますが、それを動かす周辺の筋肉の方がより疲労に弱いと考えられます。
よって、まわりの筋肉が先でしょうね。

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追記1:声帯ヒダには声帯靭帯も存在しますが、結合織線維から成り立っているため、疲労に関しては無視できると思います。




追記2:声の疲労防止には、①ご自身の声のスタミナ度合を十分に把握して過使用にならないよう気を付けることと、②発声関与筋の柔軟性の確保、および、③上喉頭動脈の血流促進が、とっても重要ですよ!!!






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by aida-voice | 2014-09-28 00:16