海外在住の日本人歌手が日本に帰ってくると喉が硬くなるケース


実話です。
当サロンには、海外で活躍する日本人歌手が幾人もいらっしゃいます。
拠点は海外。
主にヨーロッパやアメリカ合衆国ですね。
その中の、オペラ歌劇場に所属する歌手たちの話。
1年に1度、凱旋や帰省で日本に帰ってきます。
そして1週間ほど滞在すると、ある変化に気づきます。
それは、喉が硬く感じたり、奥に入り込むような感覚に陥ったりすること。
このように感じる方々が大勢いらっしゃるのに驚きます。
理由は?
推測の域を出ませんが、日本語を話すから!?
外喉頭から考察した日本語は、一語一語バラバラに発することができる言語が特徴。
「おはよう」は「お・は・よ・う」、「パソコン」は「パ・ソ・コ・ン」と切れる。
この時、発声関与筋は何をやっているのか?
他の運動で考えてみましょう。
100m走。
2コースを用意しました。
Aコースは100mをいっきに走りぬく。
Bコースは10m毎に立ち止って再スタートをきる。
どちらの負担が少ないか、自明の理。
外喉頭の筋肉たちは、あっと言う間に疲れて硬くなり、発声のポテンシャルは低下します。
英語やヨーロッパの言語は文字ごとに音を切りません。
それどころか、センテンスごとの文章も息を流して発音します。
「ほら、もっと、はきはきと読みなさい」
「さ・く・ら・さ・く・ら・さ・く・ら・が・さ・い・た」
小学一年生の国語を思い出します。
明瞭に歯切れよくしゃべるって、結構、大変なのかもしれません。
海外在住の日本人歌手が日本に帰ってくると、喉が硬くなるケースが存在するのもうなずけますね。

e0146240_17474449.jpg




追記1:その他、天候の影響もあります。イタリアやカリフォルニアよりも高温多湿傾向にある日本。吸気の湿度過多によって声帯ヒダや共鳴腔表面の軟部組織の水分含有率が増し、発声運動が鈍って発声時過緊張が起こります。このとき感性豊かな歌手たちは「声帯が重くなった…」と表現しますね。さすが!




追記2:もう一つの影響。海外からの移動は、ほとんどが飛行機。したがって、短い日本滞在を考えると、航空声帯による不調も考えられますよね。そう、力ずくで声を出し始める…
by aida-voice | 2014-07-04 17:49