あなたの耳は大丈夫?


これは、わたしのオーディオ師匠〔My master of the audio system〕のお話し。
優れた聴力を持っている尊敬する年上の男性。
60歳代後半です。
これまでいろいろ教えていただきました。
いつも彼の耳力には舌を巻いていました。
何しろ、繊細な小さな音の違いを正確に聴きわけるのですから。
先日、ある日の出来事、「會田君、〇〇社のアンプは以前より高音域が雑になってきたよ。ほら、聴いてごらん」と彼の超高額なハイエンドオーディオを聴かせていただきました。
この会社のアンプは、高額過ぎて所有したことはありませんが、これまで何度か試聴したことがあります。
早速、じっくり聴き込みました。
再生ソースを、CD、SACD、ハイレゾ音源、そしてレコード盤と変えて・・・
しかし、わたしの耳には高音域が雑には感じられませんでした。
そこで、耳の確かな知人の歌手を呼んで、再度、聴き込みました。
やはり、美しく豊かな高音が再生されています。
ここで、はたと気づきました。
もしかすると、師匠の聴力が低下したのではと!?
最初は嫌がっていましたが、説得し、耳鼻咽喉科で聴力テストを受けていただきました。
すると、やはり片方の耳の高音の聞こえが極端に悪くなっていたのです。
耳の聞こえに左右差があれば、間違いなく、音のバランスや微細なニュアンスを感受できません。
わたしの崇拝する師ゆえ、批判はできませんが、耳の良くないオーソリティが言った言葉をそのまま鵜呑みにすると、正しい判断が難しくなります。
どんなにオーディオ機器が進化しても、聴く耳が追い付かなければ、あるいは老化や病気で聴力が劣化すれば、素晴らしい音を聴くことができないのです。
やはり、ベートーヴェンのような天才でない限り、インプットとしての聴く能力は、とっても大事ですよ。
あなたの耳は大丈夫ですか?

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追記1:その後、師匠の聴力はある程度回復したものの、若かりし頃の鋭い耳力から遠ざかっています。人間は老います。必ず。いつしか高音や繊細な小音が聞き取れなくなってきます。師匠も、その事実を受け入れ、音を聴きわけるアグレッシブなオーディオライフから、音楽を楽しむオーディオライフに変えていくそうです。これはこれで、きっと幸せな音楽人生になるのではと存じます。さてさて、わたしの耳はいつまでもつのか・・・?




追記2:オーディオ各紙でも、製品だけでなく、「どうしたら、さらに良い音に聞こえるか!?」など、耳の能力に関しても取り上げて欲しいですよね。




追記3:聴く力(インプット)が乏しいと、発声(アウトプット)に活かせません。当サロンでは、耳力をグレードアップさせるアプローチを今春から始める予定でしたが、遅延しています。誠に申し訳ございません。只今、最後の実験を繰り返し、デビューのラストステージに入っております。なお、耳の病気に関しては、優秀な医師にお尋ねください。
by aida-voice | 2014-06-21 06:21