声の立ち上がりが遅い理由・ウォーミングアップに時間がかかる訳


これまで延べ2万人弱(概算)の外喉頭を調べてきた結果、声の立ち上がりが遅いひと、ウォーミングアップに時間がかかるひとには、絶対的な特徴がありました。
それは・・・、喉の筋肉が硬いこと。〔当サロンの計測基準により筋硬度30Tone以上〕
喉や声の病気の方を除き、理由はこの一言に尽きます。
本番の前に1時間も発声練習していたら、そこがパフォーマンスのピークとなり、本番は散々な出来になってしまいます。
J-POP・ロック・ジャズなどのライブならノリと聴衆の高揚感でごまかせますが、レコーディングやクラシックコンサートでは無理。
せっかく培ったあなたの評価が落ちてしまいかねません。
発声は、声帯を含め、外喉頭筋の運動です。
声の大きい小さいは関係ありません。
なぜなら声量と外喉頭筋の運動量は一致しないから。
☜重要
このことを知れば、大きな声を出すのに力なんて要らないことがわかるはず。
本題からやや外れていますね。
あなたは、サッカーの試合の前に、1時間も走り込んで、試合に臨みますか?
あなたは、マラソン大会の直前に、1時間も走り込んで、出走しますか?
声も同じ。
もう一度、最も大切な《声の5大原則》の概要を掲載しておきますので、十分理解し、心に留めておいてくださいね。
声って、楽器の要素(喉頭の形状)とスポーツの特徴(声帯を含む外喉頭筋の運動性能)の掛け算によって生まれてくるのです・・・





声の5大原則

声は、声帯を含め、すべて筋肉によって作られる
※スポーツに似た特徴

声帯ヒダは、筋肉と粘膜からなり、声帯は自分では動かない

声の良さは、声帯以上に共鳴腔が重要
※楽器に似た特徴

声をコントロールするには、喉の筋肉に柔軟性がなければならない
※スポーツに似た特徴

歌が上手いか下手かは、フィジカル(喉の基礎運動能力)と、テクニック(歌の技術)と、メンタル(精神や歌心)の、掛け算(積)によって決まる
※メンタルは、アーティスティック(芸術性)やセンス(感性)と置き換えてもOK





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追記1:発声にスタミナのないひとも、外喉頭筋が硬い可能性が大です。各発声関与筋への血流が少なくなって酸素や栄養が不足傾向に。これで声の運動能力が落ちると同時に、疲れやすくなります。またLDPも然り。深奥化によって披裂軟骨小角が頚椎体とで圧が生じ声門裂が開きます。そこから息が漏れ出し、発声のコントロールが難しくなったり、声帯粘膜が乾燥して裏声(ファルセット)が出なくなったりします。その状況下では、声門裂を閉じるためにかなりのパワーを必要とします。そして、すぐに喉は疲労困憊。歌っていても全然楽しくありません。そんな味気ない歌を聞かされるお客さんもいい迷惑でしょうね。




追記2:喉ニュースは《声の5大原則》を礎として書かれています。ときどき「過去記事と少しだけ内容が違っているのですが・・・」とご指摘を頂戴します。確かに、精査すると、例えばポイント列挙で数が増えていたり、動く筋肉が異なっていたり。これは、わたしの無能を露呈していると共に、やはり曖昧な外喉頭ゆえと、お許しください。毎日毎日研究三昧。新しい発見や間違いが日々存在します。大過誤でない限り、追記で訂正を書く程度で、さかのぼって削除はしておりません。なぜなら、喉ニュースなんて、所詮、科学論文ではないから。解釈は様々で、かつ、参照や表現にブレはあっても、《声の5大原則》から大きく外れた論だけはございません。
by aida-voice | 2014-06-16 15:13