ERIKO 復活


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甲状腺とリンパの癌(がん)の大手術をして声が出し難くなった女性歌手ERIKOさんの記事は幾度も書きました。

生きよ、そして、歌え ERIKO Vol.1
生きよ、そして、歌え ERIKO Vol.2

今回は、彼女の最新情報です。
大病を克服して声を取り戻し、ますます歌に磨きがかかってきました。
ERIKOさんからのメッセージもいただきましたので、ここに供覧します。
彼女の命を賭した声を聴いてください・・・






私が會田先生の治療を受け始めてから、2014年3月で6年半の歳月が経ちました。

以前にこちらで手記を書かせていただいたのでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、
私がここに至るまでの簡単な経緯を説明させていただきます。

デビュー矢先だった2007年6月に甲状腺癌が発覚。
若年ということもあり、医師の判断のもと即入院。
余りに突然の展開と、歌への影響を懸念した私は手術を躊躇しました。
すると医師は「声をとるか、命をとるか。どちらですか?」と。
「そうか。・・・すべては生きてこそだ。」
一か八か勇気を振り絞って、歌手として致命的になる大手術を決意するに至ったのです。

甲状腺右葉のみならず、右頸部リンパ節、右肩リンパ節にも転移があり、気管の軟骨も削ったため、通常の甲状腺摘出手術に比べるとはるかに右頸部のダメージはひどい状態でした。

そのためこの6年間、甲状腺疾患と手術の後遺症として、免疫低下による風邪、首周辺の締め付け感、自律神経失調による筋肉の凝り、動悸息切れ、慢性的倦怠感、かすれ声、など、様々な不調の連続でした。

でも、くじけそうになると、あの手術の日の記憶が蘇ってくるんです。
手術前夜、医師から「気管切開の可能性が高いです、歌は勿論、日常会話も厳しいです。声がしばらく出せなくなりますからその覚悟もしておいてください。」と告げられ、恐怖で震えた一夜。
手術から目が覚め、気管に穴をあけずにすんだことを知った瞬間、自分は「この声」で使命を与えられたんだと確信しました。
その突き動かされるような不思議な使命感は、どんなにクタクタに疲れていてもズタズタに自信を失ってしまった時でも、ここまで私を導いてくれました。

通常であればこれだけの大手術の後に歌手として復帰することは不可能に近いそうです。
それでも私は諦めず、ネットで「甲状腺」「発声障害」というキーワードで情報を収集し、會田先生の存在を知り、藁をもつかむ思いで即初診をお願いしました。

術後まだ2ヶ月足らずで、広い傷口もまだ完全に張り付いてないような痛々しい首元。
それでも先生は優しく私を受け入れてくれ、「必ず治ります」と励ましてくださいました。
その言葉を信じ、この6年半、闘ってきました。

そして、いつしかそれは闘いではなく、希望と喜びに変わり、今となっては病気と手術があったからこそ、今の私の歌があり、人生がある、と言い切れるまで回復しました。

私の恩師であるプロデューサーも、静かに見守りながら再出発の時を待っていてくれました。
私の歌の力を信じ、私の声に賭けてくれた恩人であります。
その期待に応えたい、という思いが歌手ERIKOの原動力です。

そして、會田先生は、そのことを誰よりも理解してくださっています。
これはまさに時間と結果が証明してくれた「信頼」です。

會田先生は、その時の状態を見極めて、適切な処置をしてくださいます。

會田先生のゴッドハンドによる様々な種類のマッサージの成果で声が格段に出しやすくなりました。
特に、手術で切断されカチカチに固まっていた胸鎖乳突筋が次第に柔軟性を取り戻し始めました。
喉頭専門に開発された超音波治療は頸部周辺の血流を促すため、手術の影響で右側の声帯への血流が滞っている私には効果覿面、かすれ声もだいぶ緩和されました。

會田先生は、喉を触っただけでその人の声が予想できるという特殊な能力をお持ちでいらしゃいます。
私の甲状軟骨(喉仏)の場合、身長180cmの男性のものと同じくらい大きく、厚みもあり、形状バランスが秀逸であるそうです。そのため声の響きが深くて素晴らしい、逆を言えば、私の体格や首の太さに比べて大きすぎる喉仏を抱えているがために良い状態をキープし使いこなすのが大変ということです。
でも、それだけ素晴らしい楽器を生まれながら持っているという事実は私の自信にもなりましたし、自分の声に対する感謝と愛着がよりいっそう増しました。
これはとても大事なことです。

一刻一刻と変化するのが歌。
今までの私の作品を過去から順に遡って聴いてみても、その変化は明らかです。
それは私の回復の経過、歌手としての成長の記録です。

今回リリースするアルバム『Japanesque~ジャパネスク』は、北は札幌、南は沖縄八重山諸島まで、日本各地のご当地Song 集となっています。
バラエティー豊かな楽曲アレンジと歌で個性豊かな日本各地の特色を表現した上質ポップスを集結しました。「浜名湖花博2014」はままつフラワーパーク会場公式テーマソング『花の雲』も収録されています。これは私のふるさと静岡県浜松市のライオネット児童合唱団とともに浜松楽器博物館にてライブ録音したテイクです。
ふるさとへの想い、音楽への愛、生きる喜びを吹き込んだ全11曲。
もはや単なるご当地ソングとは言えないスケールの大きさをご堪能ください。

術後のあの悲惨な状態だった私がここまで回復したという事実を、同じ病気や手術の後遺症でお悩みの方々にぜひ知っていただきたい。
そして少しでも皆さんの勇気や希望としてお役に立てるのなら、この手記も意味のあるものになり、この上なく嬉しく光栄に存じます。

長い年月を経て、ここまで辿り着けた自分を支えてくれた家族、友人、音楽関係の仲間に感謝します。そして、この長く険しい道のりを常に明るく導いてくれた會田先生の治療とお人柄にこの上ない敬意の念と感謝でいっぱいであります。








追記:平成26年3月26日、日本の素晴らしさを知らしめる作品〔CD〕をリリースしました。重度の癌を克服し、手術による瘢痕・癒着を克服し、よくぞ、ここまで歌いきったと、深く頭の下がる思いです。是非、ERIKOさんの曲を聴いてください。あなたに生きる力を与えてくれるでしょう。そう、明日は来ます。必ず・・・

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ERIKOさんのHP ⇒ http://www.eriko-music.com/
by aida-voice | 2014-03-28 02:11