声の短問短答【続編】197


「つんくが喉頭がんのニュースを知ったけど治ってもう一度歌えるようになりますか?」

以前、つんく♂さんの声帯に異物が存在する記事を載せたことがあります。
声帯の組織を生検(細胞診)した結果、早期の喉頭癌と診断されたものと考えます。
詳しい情報を得ていないので、推測による一般的な話になりますが、早期ならば命が危うい状況にはならないでしょう。
癌細胞を手術で摘出します。(症状に応じて放射線療法や化学療法)
もし、広範囲にわたる場合は、喉頭全体を摘出し、通常発声はできなくなります。
オペ上手な専門医によって癌細胞だけを取り除けば喉頭や声帯は温存できます。
楽器に例えると、声帯は弦です。
錆びたり汚れたりして弦がふくらみ、それらを削り取るのと同じ手法となります。
したがって、元の弦の太さや質量が変わります。
つまり、音が変化したり、音が出し難くなったりします。
実際、声帯結節、ポリープ、喉頭癌等の手術後に「声が変わってしまった」「発声しにくくなった」と悲嘆にくれる様子を多く見てきました。
当サロン〔一色クリニックを含む〕では、これまでにも、手術後の声の回復を目指す施術(リハビリ)を行ってきました。
手術による瘢痕・癒着の解消、外喉頭筋の運動促進、代償性発声の惹起などが主目的。
簡単ではありませんが、手術前の声に戻った方々もおります。
最後に、つんく♂さんの癌浸潤が低レベルで、簡単な手術で済むことを、心より心より、強く願っております。
もう一度、歌ってください・・・

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追記:喫煙、飲酒(アルコール度数の高い酒)、熱い食べ物などが、喉頭癌のリスクを上げると言われています。これを継続したら必ず癌化するものではありませんが、喉の調子には常日頃からご留意ください。まずはお医者さんへ…
by aida-voice | 2014-03-08 03:09