声の短問短答【続編】171


「初めまして、私は柔道整復師として都内で開業(接骨院)しています。私も會田茂樹先生のような喉と声を扱ってみたいのですが、どのような勉強や技術を習得すればよいですか?」

発声能力を向上させる施術を正しく行うには、次の三つのポイントがあります。
①発声に関わる医学と音響科学に精通すること
②微細な外喉頭筋を探り分ける指先の触覚を養うこと
③ほんの小さな違いを聴き分ける耳を持つこと
最初に①です。
学校で、四肢の運動器の解剖学は学んできたと思いますが、発声器にまつわる詳しい解剖学は習っていないと存じます。
そう、発声の医学は曖昧で、確定的な教科書がありません。
したがって、未知の領域を切り開く覚悟が必要です。
ちなみにわたしは、アメリカ合衆国のメイヨークリニック喉頭機能外科の研修に参加したり、音声専門の耳鼻咽喉科(一色クリニック・はぎの耳鼻咽喉科・東京医科大学病院・東京ボイスクリニック耳鼻いんこう科)で外喉頭の勉強および外来を担当したり、寝食を忘れ研鑽に没頭しました。
相当な量と時間の実験や研究を積み重ねてください。
次に②です。
外喉頭の筋肉は小さい。
さらに破格や変形も多い。
それらを的確に探し出す触診技術が必須です。
正しい触診があればこその、声質を高めたり声を出しやすくしたりする外喉頭施術(喉頭クリニカルマッサージやピンポイント・マイクロ・ストレッチ)なのです。
最後に③。
もしかすると、これが最も大事になってくるかもしれません。
施術者の耳が良くなければ、良い声を作り出すお手伝いなんて、出来るわけがない!
僭越ですが、わたしの場合、40年も前から音楽とオーディオを趣味とし、中学の頃からクラッシック音楽を中心にロックやJ-POPのコンサートに出かけ、その後、ブロードウェイミュージカルや劇団四季、歌舞伎や能にもはまり、声楽を本格的に習い、海外のオペラを何度も観に行きました。
今でも毎日2時間から12時間は、音声や音楽を聴き続け、深く研究しています。
是非、これらの三つを成し得てください。
それも、徹底的かつ確実に。
なぜなら、これらを有さなければ、あなたの施術を受けた方が不幸になってしまうから・・・

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追記:もし、本気で外喉頭の研究と施術をしたいなら、あなたの " ” をかけてください。その覚悟がなければ、この行動と作業は不可能です。
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by aida-voice | 2014-01-17 00:12