声の短問短答【続編】169


「テレビで、剛力彩芽さんが自分の声にコンプレックスを持っていると言っていましたが、剛力彩芽さんの喉を解説してください」

剛力彩芽さんの動画と音声はふんだんにあるため、発声に関わる外喉頭の解析は容易でした。
実際に触診を含む精密検査は行っていませんので、やはり予想の域を出ませんが、以下の三つの推論が挙げられます。
ただし、喉の病気が無い仮定での予想ですからね。〔喉の病気は耳鼻咽喉科でお調べいただかないとわかりません〕
①胸骨舌骨筋、胸骨甲状筋、甲状舌骨筋が筋硬度を増した若干の過緊張状態
②舌骨が全体に深奥化している
③甲状軟骨と下顎の位置関係から咽頭共鳴腔が長い可能性が高い
これらの状態から、ⅰ声門閉鎖不全(披裂軟骨筋突起より後方と考えられる)、ⅱ声帯ヒダの肥厚傾向、が起こりやすくなります。
結果、彼女の声質となります。
ご本人はコンプレックスと感じていらっしゃるかもしれませんが、ある観点では、素敵な個性を持つ声です。
まぁ、お美しいモデル・女優・タレントですから、声よりも姿の存在感が上回り、ほとんど気にする必要はないのではと思いますが・・・

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追記:それでも、声を良くしたい場合、まずは上記三筋の過緊張を取り除き、加えて舌骨を前に出します。これらが解消されれば、声門がピタッと閉じる状態になります。これで声帯粘膜の振動が活性化し、さらに共鳴腔が拡大して、美しく豊かな高音が叶うでしょう。
by aida-voice | 2014-01-11 00:10