声の短問短答【続編】167


「つんくの声って治るの?」

つんく♂さんの喉を検査したことが無いのでわかりませんが、TVや動画から外喉頭を観察して、何が起こっているのかおおよそ判断できます。
情報によると、声帯片側に腫瘤(脂肪や血腫)または瘢痕(硬物組織)があるとのこと。
さまざまな説がありますが、わたしは真の病名を知りません。
まず、声帯に異物が形成されると、声はどうなるのかお伝えしましょう。
二つあります。
●腫れが声門閉鎖の邪魔をして、声帯ヒダがピッタリ閉じなくなり、息が漏れる
●声帯ヒダの重量や厚薄に左右差が生じ、正確な音形成が困難になる
この結果、ガラガラ声となり、歌唱困難を呈します。
声専門の優秀な医師で治療しなければなりません。
さらに重要な事実があります。
それは、なぜ、このような状態になったのか?
そして、再罹患しない喉環境を構築できるか?
これまで多くの声帯結節やポリープ様声帯の方々を診てきました。
もちろん、当サロンでは、直接、喉の病気を扱っていません。
しかし、外喉頭に問題があって、そのような音声障害に罹患しやすくなっていたり再発したりすることがわかってきました。
さて、つんく♂さんの外喉頭を、画像からわかる範囲で考えてみましょう。
●発声初音時に肩甲舌骨筋が過緊張を起こしている=赤
●促音便の際にときどき肩甲舌骨筋前腹が浮き上がる=緑
●甲状軟骨および舌骨の位置がやや深いためLDP傾向にある=青
もう一つ緊要なポイントが予想できますが、これは実際に触診やビデオ検査しなければ答えようがありません。
この状態が続けば、治癒が遅れたり再発の可能性が高まったりするでしょう。
喉の疾患の多く(癌などの悪性新生物を除く)は、外喉頭筋が深くかかわっています。
そう、声は、声帯を含め、筋肉の動きの産物ですから・・・
つんく♂さんの一日も早いご快癒を心よりお祈り申し上げます。

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追記:耳鼻咽喉では内喉頭、つまり、喉の内部や声帯の病気を治療します。声を作り出す筋肉には関与していません。当サロンは、それらの筋肉の動きを探ったり運動性を向上させたりして、発声力を高めるのが目的です。喉や声の病気には対応しておりませんのでご承知ください。






~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。





by aida-voice | 2014-01-05 00:01