パーキンソン病と声


わたしは、数年前まで、京都の一色クリニック形成外科・耳鼻咽喉科〔声専門の草分け的な最優秀クリニック〕において、パーキンソン病(症候群を含む)による発声困難改善のアプローチも行っていました。
この病気の詳細は他のサイトに任せるとして、外喉頭から検証した個人的“感想”を述べておきます。
痙攣性発声障害(SD)などの発声障害と大きく異なるのは、筋緊張と筋弛緩が連続して現れる点。
発声関与筋、とくに肩甲舌骨筋・胸骨舌骨筋・胸骨甲状筋・輪状甲状筋がギュッと硬くなったと思えば、その次の瞬間、意図せず脱力してうまく動かなくなってしまう。
これが不定期に繰り返し起こるのです。
本当にしゃべり辛いでしょうね・・・
他者にわかっていただけない苦しさをお察し申し上げます。
さて、改善に向けてのアプローチの趣旨は、柔軟性の獲得と同時に筋力アップを目指すもの。
繊細な触診で状態を敏感に把握し、硬化時はピンポイントマイクロストレッチ、軟化時はアタランストリートメントを敢行します。
確定的に様態が継続する場合、硬化時は喉専用ソニック、軟化時は喉頭専用低周波の物療を施します。
簡単ではありませんが、これらのアプローチによって、発声のしやすさを感覚的に体得できるようになってきます。
ただし、完治はできません。
単純に話しやすくなるだけ。
それも、長く続かないケースが多い。
現在も、さらに効果的なアプローチの開発を目指して研究を続けています。
同様に、パーキンソンによる嚥下困難にも対応していました。
お大事になさってください。

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追記:上記の内容は、一色クリニック外喉頭外来時のものです。現在、ボイスケアサロンでは各種病気に対する直接的アプローチは行っていません。ときどき「医師の紹介状をもらってきたので診て欲しい」と懇願されますが、当サロンは医療機関ではないため不可です。病気に関係なく、発声のしやすさを求める趣旨であればお受けいたします。また、嚥下摂食改善は、嚥下ストレッチ施術会で行っています。長年、ボランティアの一環として無料で開催しています。こちらも人気があり、只今、満員のため新規登録は受け付けておりません。


 
by aida-voice | 2013-12-10 00:03