声の短問短答【続編】152


「喉頭の柔軟性を獲得したのに、柔らかく美しい高音が出ないのはなぜ?」

それは、輪状甲状関節の正確な動きに慣れていないからです。
LDP によって喉頭周辺の筋硬直を有するひとは、輪状甲状関節の動きを封じ込め、声帯筋の過緊張で高音発声を強いています。
長期間に及べば、関節は固まったり動き方を忘れたりしてしまいます。
したがって、LDP が改善(筋硬度25Tone以下が継続する状態)して3~6か月すると、輪状甲状関節が動き出し、自然に柔らかく美しい高音が可能になってきます。
それも無意識で。
自分で感じるより、周囲から「最近、高音がきれいになったね」「この頃、高い音を楽々出しているね」と評され気づくケースが多いのです。
発声の根本は、喉頭の形状と発声関与筋(喉頭と呼吸の筋肉)が主。
そして、豊かな響きと音色の加工は共鳴腔(とくに咽頭共鳴腔)の役目。
そうです、声の活動はスポーツに酷似。
より良い動きのために軟部組織の柔軟性は必須なのです。
皆さんも、喉頭と呼吸をしなやかに使いこなして、聴くひとを魅了する声(歌声)を発してくださいね。

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追記:実際、LDP の方々を触診すると、輪状甲状筋の厚みが非常に薄いことがわかります。つまり使っていないので筋肉が落ちてしまう。逆に、高音発声を得意とする歌手は、輪状甲状筋がプリプリしている。まるで蒲鉾のような弾力性なのです。このあたりからも、毎度、発声がスポーツのような運動である事実をヒシヒシと感じます・・・




~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。なお、LDP(喉頭深奥ポジション)は病気ではなく喉筋の癖&独自の造語です。
by aida-voice | 2013-12-01 00:05