カラオケ法典 《上手く歌うコツ10か条+2》


カラオケ法典


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カラオケのコツを教えて欲しいとの懇願を多く頂戴します。
テクニック(具体的な歌唱法)は教授していない趣旨をご確認いただき、フィジカル面でわかったこと、メンタル面で感じてきたことを、つれづれに書き下ろしてみます。
10か条+2として載せます。
カラオケに関して、集大成に近い内容になるでしょう!
なお、このコツは、カラオケだけでなく、オペラからJ-POPまで、ジャンルを問わず幅広く応用できますので、ぜひともご活用くださいませ。
それでは、どうぞ!



これまで数多くの方々のカラオケ歌唱を聞きました。
「おぉ、うまい!」と絶句するほどのひともいれば、「ん!?」と首をかしげるほどへたのひともいます。
いつも「この差は何だろう?」と考えてきました。
今日は、その結果を公開。
以下を注意すると、カラオケ上手に近づきます。
なお、細かい歌唱テクニックではなく、コツを含んだ要点を伝えるものです。
そして、カラオケの目的によって要点は異なるかもしれません。
ストレス発散や自己満足で歌うカラオケと、他者に聴かせ評価されるためのカラオケ。
今回は後者のためのもの。
前者だけに特化した楽しみを求めるひとは、どんな声質であろうが、いかなる歌い方であろうが自由です。
そう、歌の根本は芸術であり、それに絶対的な決まり事はないはず。
この記事を割愛しても構いませんよ。
皆の前で褒められたいなら、以下が参考になるかも。(この記事の内容も万人に当てはまるものではないため妄信は禁物ですよ)
とりあえず10項目あります。
それではご覧ください。



①うまいふりをすること
イントロ部でオドオドしない!
どんなに音程やリズムが狂っても、平然と歌いきる勇気を持ってください。
また、毎度「この曲、初めて歌うんだ」「今日は風邪気味で調子が悪いかも」などと布石を打つ方を見受けますが、みっともないのでやめましょう。
心の中で「必ずうまく歌える」と、自分自身を信じてあげてください。
そう、カラオケは度胸も大事ですよ・・・
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②歌い出しに注意すること
とくに“初音”を大切に!
この初音の出来次第で、他人は即時かつ勝手に、あなたの歌唱能力を決めてしまいます。
とりわけ初対面の見知らぬひとが居る場では、他人は耳をそばだててあなたの歌唱力を評価しようとします。
可能な限り、しっかり自信を持って最初の声を出してください。
万が一、歌い出しに失敗したときは、自分が正しく、それが逆に“味”になっていると信じ抜くと良いでしょう。
繰り返します。
初音が最重要!!!
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③必死にならず、相手に語りかけるように楽に歌うこと
カラオケがうまくないと感じるひとのほとんどが命がけで歌っている事実に気づきました。
大きな声やシャウトして盛り上がるのは、曲中1~2か所で十分でしょう。
歌声に余裕があるからこそ、かっこよく聴こえるのですよ。
また、昔と違って最近のマイクは高性能です。
大声を張り上げなくても、あなたの素敵かつ繊細な歌声を拾ってくれますからご心配なく。
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④表現法を抑え気味で歌うこと
歌唱力のあるひとは、ビブラートやしゃくりを効果的に使いこなしています。
しかし残念ながら、カラオケ下手な方は、無理に誇張しすぎてしまうきらいがあります。
そのような場合、各種歌唱表現を抑え気味にし、やや単調な感覚で歌うとうまく聴こえます。
カラオケでは、ライブなどのステージパフォーマンスが無い分、しゃべり声の延長に歌があると考えてください。
逆にパーティのような場合は、過剰表現してシャウトしてはじけて歌いまくるのも有りですよ。
是非、楽しんでください。
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⑤歌いたい歌を聴き込むこと
ミラー効果を活かしましょう。
CDを聴きながら一緒に歌う必要はありません。
声を出さなくて良いのです。
求めている曲を歌う歌手の最良音源を聴きながら、是非、自分で歌っているものと錯覚しながら傾聴してください。
よく「何回くらい聴けばいいですか?」と問われますが、可能なら100回以上聴き込みましょう。
好きな歌手、気に入った曲なら、辛くはないはず。
この方法は、想像以上に効果があることが判明しています!
さらにカラオケ曲〔伴奏のみ〕も聴いてください。
この際も、歌う必要はありません。
何度も何度も聞くことで、伴奏に対するあなたの歌に対する声の収め所が、自ずとわかってくるはず。
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追記:ミラー効果を得るための傾聴は真剣に。本を読みながら、友人とLINE(ライン)しながら、運転しながらなど、何かと同時進行はいけません。さあ、他事を考えず、集中して聴き込んでください!



⑥暗譜すること
楽曲や歌唱にとって楽譜は地図です。
目を通し、記憶することで、正確さが増します。
もし、楽典が苦手な方は、歌詞を覚えるだけでも結構です。(ほとんどの歌詞はネットで検索できます)
この曲は何を伝えたいのか、どう訴えていいるのか、それらを知ることで曲に情感がこもり、歌の完成度が高まります。
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⑦カラオケの伴奏に左右されないこと
伴奏を頼りにして歌うのではなく、自分の歌声を中心として伴奏が合わせているくらいの強気の思いを持ってください。
この意識によって、カラオケを使いこなしているように感じられます。
自分の歌声に確信を持ち、ぶれない勇気を持つことが要点。
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⑧体調管理も大事であること
声に最も悪影響なのは、1:ストレス、2:体調不良や病気、3:睡眠不足の順ではないかと考えます。
過度なストレスにさらされ、声の不調を訴えたり(過緊張性発声やLDP)、心因性失声症に罹患したりした方をたくさん診てきました。〔声の病気に関しては医師からの依頼による〕
身体の病気はもちろん、過労や睡眠不足もいけません。
歌唱の根本は、喉頭と呼吸の運動〔スポーツの概念に酷似〕なのです。
寝不足のままテニスやバスケットボールの試合に臨みますか?
ゆえに、カラオケ上手になるためにも、体調を万全に整えて歌うべし。
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⑨飲食しながら歌うのは控えること
試しに、ポテトチップスを食べながらイヤホンやヘッドホンを装着して音楽を聴いてごらんなさい。
咀嚼や嚥下の雑音が下顎骨などを伝導して内耳に到達します。
その雑音は、顎関節の関節軟骨と関節円盤が擦れる音であったり、喉頭の上制時に舌骨大角と麦粒軟骨と甲状軟骨上角の軋轢音であったり・・・
耳で聴くインプットにも、発声するアウトプットにも、悪い影響を与えます。
また、適切かつ頻繁な水分補給は必須ですが、本気で歌い込むときは、アルコールも厳禁です。
飲んで少しの間は、声帯の血流が増して運動性能が上がるかもしれませんが、すぐに筋疲労や声帯粘膜乾燥を誘発し、発声力の低下を招きます。
これもスポーツと同様に考えてください。
発声は、喉まわりの小さく偉大な筋肉たちの運動なのですから。
酒を飲みながらサッカーやバスケットボールをプレーするひとは皆無と考えます。
もちろん、パーティや合コンなど、楽しむ場面ではこの限りではありませんが。
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⑩カラオケ歌唱時の外的および人的環境を整えること
●室内の温度に気をつけてください。エアコンは効きすぎていませんか?
●カラオケボックスの湿度管理は難しいものです。もし状況が許せば携帯用加湿器を持参するのも良いでしょう。それがかなわない場合は、常温の天然水(冷たい水やジュースはダメ!)を頻回に口に含んでください。がぶがぶ飲む必要性はありません。こまめに!
●一人カラオケの場合、歌い過ぎに注意です。曲にもよりますが、45分歌ったら15分は休憩してください。やはりスポーツに酷似ですね。そして、この際の休憩は積極的休息です。音を聴かないように。なぜなら聴音時はミラー効果が働いてしまうからですよね。
●嫌いなひとや馬が合わないひとと一緒の場合は注意が必要。まず楽しくない。歌は愉快で幸福な音声の芸術。無理して歌っていると、歌唱コントロール不全を引き起こし、それが癖づき過緊張発声のすえLDPになることもあります。実際、モンスターペアレントに誘われ断れず歌っていたらストレスで喉頭が急激に深奥化した音楽教師を知っています。ビジネスでどうしても仕方がないケース以外は、好きなひとや気が合うひとと一緒に歌ってください。その方が精神衛生上、良好に保たれますから。
●マイクに関して。一般的に、顔とマイクは垂直になるよう指導を受けますが、さらに進化させ、そのマイクからアンプへ、そしてスピーカーから聴者の耳の鼓膜に達し、鼓膜をしなやかに振動させるイメージを抱くと良いでしょう。あなたの素敵な声は、空気の波なのですから。
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思いついたまま10項目を羅列しました。(推敲が不正確でスミマセン)
上記だけでうまくなるものではありませんが、個人的に気づいた一部です。
実際、カラオケ下手と感じている数名に試したところ、短期間でグンと良くなりましたよ。
なお、もっと具体的なカラオケテクニックやカラオケ採点を良くする方法は、優秀なボイストレーナーにお尋ねください。
気軽に楽しめるカラオケ。
されど奥深いカラオケ。
この記事が皆さんのカラオケライフの一助になれば幸いです。



追記1:ここに用いた“法典”の語は、「体系的に編成された成文法」の意はなく、”方法の事典”を略した造語です。



追記2:他人に自分の歌声の魅力を聴いてもらうのと、カラオケ採点機で高得点を取るのとは、手法が異なります。どちらを求めているのかを明確にした方が、よりカラオケ上手になるでしょう。最後に、カラオケって素敵です。是非、末永く楽しんでください。








おまけ Part1
大事な事実があります。
それは「声の印象で人は騙される」と言うこと。
騙すとは穏やかではない単語の登場ですが、まさに真理なのです。
良くも悪くも、ひとは聞いた声の感じで、声の持ち主を勝手に判断し、決めつけてしまう。
これをボイス・インプレッションと称します。
そこで、是非、カラオケにも応用してください。
かなり昔の実験です。
歌に関して普通レベルの知人に、演歌を歌ってもらいました。
これまでカラオケで演歌を歌った経験は無し。
Aグループ3人とBグループ3人のそれぞれの面前で歌います。
Aグループの前では、古びたグレーのジャージ上下を着用します。
簡単に申せば、小汚い・・・
Bグループの前では、スーツ姿にカラーシャツと鮮やかなネクタイを装着。
演歌歌手っぽいゴージャスな装い・・・
まったく同じ歌を同じように歌います。
うまいと感じたら〇、へたと感じたら×を示してもらいます。
その結果、Aグループは3人とも×。
Bグループは2人が〇、1人が×でした。
もう言わずもがな。
カラオケに行く際は、服装も考慮し、カッコよく行きましょう 【笑】
最後に、カラオケは楽しむのが一番!
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おまけ Part2
元々、カラオケ(歌)が超うまいひとは、インプット能力(正確に聴く力)とアウトプット能力(自在な発声力)を持っており、加えて自己表現能力(歌声に個性を投入できる力)が長けていると言って良いでしょう。
どの分野にも天才は居ますね。
それに属さないひとは努力あるのみ・・・
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追記:発声力とは、①喉頭筋の柔軟性、②発声関与筋の運動性とパワー、③正確にコントロールできる呼吸、④卓越した歌唱テクニックを、もれなく有すること。




~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2013-09-14 13:04