超絶技巧輪状甲状筋体操


高音発声や張った強い声を出すための輪状甲状筋。
それを外皮から確実にトレーニングする手法の一つとして超絶技巧輪状甲状筋体操があります。
とてつもなく難しいのですが、ここに掲載しましょう。
輪状甲状筋の詳細を過去の記事で勉強してください。
キーワードは、輪状甲状関節、垂部、斜部、関節窩など。
以前、声を出さずに鍛える方法やゴムチューブを用いた方法を供覧しました。
今回は筋力アップの効果的な方法の一つ。
まず知っていただきたいのは、ヒトの筋肉の中で、小さな筋肉ほど鍛えやすいことを。
うまく動かすことで、短期間で完成します。
ただし、輪状甲状筋の筋力が備わったとしても、電撃的に歌がうまくなるものではありませんからね。
単に高音や強声が出せるだけ。
良い音は共鳴腔の使い方を、歌は歌唱テクニックを、それぞれ習得しなければなりません。
さて本題に戻りましょう。
最初に準備として2点あります。
発声パートと触知パート。
発声パートから。
キーボードを用意しましょう。
自分の最も楽に発声できる音域の単音を決めます。
次に、1オクターブ程度上の高音を発声します。
最初のうちは、楽に出せる高音を選んでください。
この2音を交互に発声します。
声量は、ささやき声にならないような小声でOK。
いきなり大きな声でトレーニングすると、輪状甲状筋の筋損傷や筋膜断裂が懸念されます。
キーボードを打鍵しなくても正確に発声できるよう、慣れるまで何度も繰り返します。
重要な注意点があります。
輪状甲状筋の垂部が目的の場合は急峻なピッチ変化を、斜部が目的の場合はなめらから高音化を心掛けます。
お忘れなく。
ここまでが発声パートの準備。
ここから触知パートです。
甲状軟骨と輪状軟骨の形状を頭に叩き込みます。〔喉頭模型や紙粘土で作ってみると良いでしょう〕
そして、徹底的に指先の触覚を磨き【追記を参照】、ご自身の輪状軟骨、輪状甲状筋(垂部と斜部)、輪状甲状関節を探し出してください。
不正確に行えば、効果が期待できないばかりでなく、無理すればケガの恐れが生じます。
お気をつけくださいね。
さて、発声パートと触知パートをクリアしたら、実践に入りましょう。
輪状甲状関節の関節可動域を広げ、続いて筋トレを行います。

①指で輪状甲状関節の動く範囲を増やす
高音に移行したとき…
垂部:反対の指で甲状軟骨両翼上端を押さえながら輪状軟骨下端に指をかけ高音発声と同時に上げる
斜部:輪状軟骨体部を指ではさみ高音発声時に引き出す

②指で輪状甲状筋に負荷をかけて訓練する
高音に移行したとき…
垂部:輪状軟骨上端に指をかけ高音発声時に軽く圧を加える
斜部:反対の指で懸垂機構の張り具合を確認しながら輪状軟骨体部を軽く押し込む

すべて、弱い力加減ですよ。
なぜなら、輪状甲状筋は、あなたの小指の爪ほどの大きさと薄さなのですから。
これらをご自身の運動能力や喉頭体調によって、各10~50回程度を毎日実行すれば、かなりの高確率で筋肉が鍛えられます。
ただし、前述したように、これだけで美しい高音や歌がうまくなるわけではありませんので、念のため。

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追記1:輪状軟骨、輪状甲状筋(垂部と斜部)、輪状甲状関節を探し出すには指先触覚が必須。常にさまざまな質感の素材(砂粒・布生地・髪の毛・紙・生肉など)に触れるトレーニングを積み重ねます。指先の感性が豊かな方なら1~3年で正確に探り当てることができるようになるでしょう。結局、この緻密な触知ができなければ、超絶技巧輪状甲状筋体操は不可能です。間違った場所や過度な加圧によるケガには十分お気をつけください。これまでの経験上「あなたの輪状甲状関節はどこにありますか?」と問うて、指先で正確に判別できるひとは1%未満ではないかと思われます。ゆえに題名のごとく、超絶技巧なのです。また、今回、この体操の動画と写真も用意しましたが、一般掲載は控えさせていただきます。部位も力加減も不明瞭なまま、安易にこの体操を行えば負傷するひとが出てきます。最近は、外喉頭の外傷が非常に多い。大いに憂慮しております。喉ニュースの内容に関し、および、それを試して事故や損傷を起こしても、一切の責任を負いませんので、すべて自己責任でお願いします。

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追記2:輪状甲状筋に筋肉がついて、自由自在に動くと、皆さんの想像通り、すごい高音がきれいに伸びますよ!

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by aida-voice | 2013-08-07 00:05