ハイラリンクスの種類


ハイラリンクスには種類があることをご存じでしょうか?
三つの種類があります。
①単に真上に持ち上がる
②上方移動しながら奥へ入る
③上方移動しながら前へ出る
根本的に上がる現象が①です。
さて、ここで、もう一度、喉頭の解剖を思い出してください。
舌骨と甲状軟骨は中空に浮いた状態である事実を。
そこで重要なポイントは、喉頭の動きは上下だけでなく前後も考慮しなければならないこと。
そう、三次元的な動きをしています。
とくに発声関与筋のベクトルは、おおむね後方に向いた状態。
したがって懸垂機構(茎突咽頭筋や茎突舌骨筋、その他)などで喉頭が上制すると同時に深奥するケースもあります。
これが②ですね。
稀ですが、発声時に舌骨最前縁が下顎骨オトガイ部に接近してきます。
外皮から注視すると舌骨が盛り上がるように見えます。
これが③です。
どの場合も懸垂機構が過緊張を起こし固まってしまうため、発声のコントロール性を失う危険が大きい状況です。
ある種の表現として使用を限定するなら構いませんが、常にハイラリンクスになる方は気をつけましょう。

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追記1:当サロン(一色クリニックとはぎの耳鼻咽喉科での外喉頭外来を含む)の施術録からハイラリンクスと思われる100例をピックアップし検証してみました。3種の中で多い順は、②>①>③です。③はレアケースですね。




追記2:習っているボイストレーナーの先生に、ご自身がどのタイプかを尋ね、対策を練ると改善が早いでしょう。




追記3:懸垂機構が緊張すると、ホールド力を維持するため、胸骨舌骨筋や甲状舌骨筋も緊張すると言う意見があります。一方で、懸垂機構が緊張すると、相反神経作用によって、胸骨舌骨筋や甲状舌骨筋が弛緩すると言う意見もあります。さらに、懸垂機構の拮抗筋は胸骨舌骨筋であるとの根強い意見もあります。答えは機能解剖と外喉頭観察によって判明してきました。これは最先端トピックスゆえ当分は秘匿。さあ、あなたは、どう思いますか?
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by aida-voice | 2013-07-27 00:06