声雑談


以前も、発声、とくに歌唱は、楽器とスポーツの要素の積であるとお伝えしました。
そう、声を楽器とスポーツに例えたのです。
今回は、それぞれを、もう少し深く解析します。
数ある楽器の要素の中で、ⅰ楽器の形状や本態、ⅱ楽器の整備、を考えます。
ⅰウクレレとアコースティックギターは、相似形でそっくりなのですが音色が異なります。
それぞれに合った音楽がある。
喉も同じ。
喉頭や共鳴腔の大きさで声は違ってきます。
良い悪いはありません。
小さくても大きくても個性です。
ⅱ楽器は整備しなければ良い音で鳴りません。
これは喉も同じ。
一例を挙げると、外喉頭の筋肉が硬かったり喉頭の位置が深すぎたりする場合は、本来の声を発揮できません。
次にスポーツ。
数あるスポーツの要素の中で、ⅲ柔軟性、ⅳセンス、を考えます。
ⅲどんなスポーツも、体の柔軟性がなければ、より良いスポーツ選手にはなり得ません。
逆に体が硬い場合は、ケガをする恐れもでてきます。
また、筋肉は収縮するのが本態ですから、柔らかく伸長するほど運動のスピードもパワーも上がってきます。
喉も同じ。
声とは、呼気の空気を声帯に当てて振動させ(ベルヌーイの定理も活用)原音を作り出し、5つの共鳴腔で音色や響きを付加させ、口(一部は鼻や体部)から出てくる音のこと。
それら一連の行為にはすべて胸郭・喉頭・口腔の筋肉が働いています。
つまり、この点で発声はスポーツに酷似しています。
同じ筋運動として、声にもやはり発声関与筋の柔軟性が必須。
発声に関する筋肉が動かなければ、声は作られないことを知ってください。
その運動環境が重要になってきます。
声の運動環境を整えるのが、わたしの仕事。
ⅳこれは持って生まれたセンス。
小中学生のころ、野球をやってもサッカーをやってもバレーボールをやってもバスケットボールをやっても上手な同級生がいたはずです。
動きに対するセンスを持ち合わせているひとがいるのです。
歌にも生得的なセンスがあります。
ただし、後天的に磨くことも可能ですから諦めないでくださいね。
いっぱい良い音楽や声を聴き、リズム感を養うことをお薦めします。
声って曖昧で不思議でステキ・・・

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追記:多くの喉を触り、多くの声と歌を聞き、情熱を込めて研究してきました。まだまだわからないことだらけの通過点ですが、現考察に関するブレはございません。
by aida-voice | 2013-07-04 11:21