アニメ声の特徴


独特のアニメ声の本質は「口腔共鳴腔を狭くすること」の一言に尽きます。
狭くすると言ってもポイントがあります。
それは口蓋上部(硬口蓋と軟口蓋)の利用と舌の使い方。
また、無茶なアニメ声をやり過ぎると、喉詰め発声の癖、発声時外喉頭筋過緊張、LDP、声門過度閉鎖による音声障害(声帯結節など)が起こりますので、十分にご注意ください。
そう、当サロンにお越しになる声優の多いこと多いこと。
日本を代表するアニメの超有名声優から、声優養成所に通っている方まで。
実際、声質に魅力を感じる声優は口腔共鳴腔だけでなく、喉頭室と咽頭共鳴腔を十二分に活用しているのです!!!

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追記1:上記『口蓋上部(硬口蓋と軟口蓋)の利用と舌の使い方』の補足です。口蓋上部は静的使用であり、舌は動的使用と考えてください。




追記2:よく「口蓋帆挙筋を鍛えて軟口蓋を上げなさい」と聞きますが、この口蓋帆挙筋は、舌咽神経・交感神経・副神経・迷走神経の各枝から形成される咽頭神経叢による支配のため、正確な随意運動は簡単ではありません。つまり、軟口蓋を上げたり広げたり、自由自在に動かすことは出来ないのです。やはり、この筋肉は発声ではなく、嚥下摂食が目的で存在しているから。そう、食べ物を飲み込む際に動くよう作られているのです。また、口蓋帆挙筋・口蓋帆張筋・口蓋垂筋・口蓋舌筋・口蓋咽頭筋は、外から観察することも触診することも不可能。稀に「口蓋にまつわる筋肉の肉離れを治したい」と連絡がありますが、その部位へのアプローチは困難ゆえ、残念ながらお役に立てない旨をお知らせしています。下絵は水平断を下方向から見たMRI写真を図画へ描き替えたもの。

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by aida-voice | 2013-06-07 00:03