声の短問短答【続編】79


「声帯ヒダの膨張によって声はどう変わるの?」

声帯ヒダの膨張〔浮腫〕によって・・・
①声帯そのものの重量が増し、ⅰ振動効率が低下してコントロールが難しくなる、ⅱ低音化傾向となる、ⅲポリープ様声帯に罹患しやすくなる(声帯筋からの出血が声帯粘膜直下に溜まるため)
②声帯粘膜の厚み(可振部)が減って、高音ファルセットが出辛くなる
③声門が開き、息漏れや嗄声が起こる
これらの可能性が予想されます。

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声帯ヒダ矢状断面模式絵





追記:原因としては、①急に太る、②喉頭深奥ポジション、③が挙げられます。身体が太れば声帯も太くなってきますからね。また、発声時過収縮癖により甲状軟骨舌骨間が狭くなり上喉頭静脈が圧を受け、正常な血流を阻害され、声帯の浮腫が促進されます。その他に喉の病気もあります。この場合は優秀な耳鼻咽喉科医にご相談ください。





~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。



by aida-voice | 2013-05-23 00:02