ボイスセラピストは“喉の楽器職人”【過去記事再掲載】





至高のバイオリン、素晴らしいピアノ、極上のギター・・・、良い楽器は豊かな音色を奏で、その楽曲を高めます。
例えばアコースティックギター。
安いものは1万円以下。
高額な逸品になると1000万円以上。
もし、「どちらか一本を差し上げます」と言われたら、あなたはどちらを選びますか?
「俺は正真正銘の天才だから楽器なんて選ばないのさ。調整不良だろうが壊れていようが関係ないね。弾きこなしてやるよ」と豪語する御仁を除き、99%のひとが1000万円を選ぶはずですよね。
なぜ?
● 良い音が鳴る
● 弾きやすい
● あらゆる音楽性を表現しやすい
● 楽器(あるいは製作者)の魂を感じる
他にもいろいろあると思いますが、ここで最も大切なことは『すべては聴くひとのために!』が演奏者の基本ではないかと考えます。
一人演奏の自己満足で楽しむだけなら楽器なんて何でも構いません。
自分さえ良ければ…
しかし、他人に聴かせるなら、やはりより良いモノやテクニックを提供すべきでしょう。
これこそがプロの真骨頂。
同様の考え方で、わたしの仕事は、喉周辺を調整して発声能力を高めるのが唯一の目的。
もちろん、声に重きを置かない方や生まれつき天才には無用の長物。
そう、ボイスセラピストは“喉の楽器職人”なのです。



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追記1:どんなに高級な楽器を持っていても、所有するだけで演奏がうまくなるはずはありません。やはり訓練が必須。歌も同じです。ボイスケアを行うだけで歌がうまくなることはありません。力まずに歌えるようになったり、高音が出やすくなったり、声の質が高まったり、発声用呼吸がうまくなったり、発声や歌唱の基礎能力がアップするだけ。けれども、こここそが声の根幹なのです。




追記2:喉の病気(つまり楽器の故障)は優秀な耳鼻咽喉科医や言語聴覚士に、歌唱のテクニック(つまり楽器の弾き方)は優秀なボイストレーナーや音楽教師にご相談ください。また、お近くのボイスセラピストにアプローチをお願いする場合は、手指の触覚・あなたの声を聴き分ける聴覚・卓越した発声医科学の知識、この三つを持った先生を選んでください。あなたの喉を活かしたいなら…




追記3:喉の構造や発声の科学(楽器の構造や演奏技法)を知るのは大切ですが、悩んだりあまりに深く考えすぎたりしてはいけません。声が自由で余裕あるからこそ、真のアートへと昇華するのですから。






喉と声のスポーツトレーニング&リラクゼーション
 ボイスケアサロン
 會田茂樹|あいだしげき 




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~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。






by aida-voice | 2017-02-18 03:34