声の短問短答【続編】70


「息を吸う感覚で声を出すと良いのはなぜ?」

知っていただきたいのは、大勢にご協力いただき何度も実験を重ねた結果、息を吸う感覚で声を出しても、実際は息を吐き出していることです。
確かに吸気でも声帯ヒダは振動しますが、めくれる方向が逆となり、元来そのような作りになっていないため良声から遠のきます。
したがって、あくまで息を吸う感覚で息を吐いて声を発しているのです。
この手法が良いと感じるひとは、以下の可能性が考えられます。
1:呼気を無駄にしなくなる(エコですね…微笑)
2:息のコントロールがしやすい
3:口腔共鳴腔を広げやすくなる(舌の変位を認めた)
注意点もあります。
舌骨上筋群に力が入りやすいので、極力、リラックスしなければなりません。
力みが恒常的になると、ⅰ:咽頭共鳴腔の狭小化と、ⅱ:舌の運動性低下による構音不全が生じます。
「いざ、吸い込むぞ!」などとあまり強い意識を持たず、なるべく楽に行ってくださいね。
皆さまの、さらなる発声向上をお祈り致します。

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by aida-voice | 2013-04-24 00:08