声の短問短答【続編】66


「平井堅さんの首に筋(すじ)が浮き上がるのを見ましたが、これは過緊張発声なのでしょうか?」

いいえ、違います。
収縮して浮き上がっているのは広頚筋です。
この筋肉は、発声には大きく関与していません。
むしろ、平井さんの喉頭は柔らかく、動きの自由度合いが素晴らしい喉をお持ちです。(テレビやDVDで観察したのみで、直接、触診はしていません)
もしも発声関連筋の過緊張が存在したなら、平井さんレベルの高音域は困難になります。
さらに過緊張のまま無理して高い音を出し続ければ、すぐに音声疾患に陥ってしまいます。
平井さんは、さすが超一流のエリートボイスユーザーですね。

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追記1:平井堅さんが情感こめて歌う姿に感動しますね。力んでいるようにも見えますが、喉まわりを注視すると、柔軟性と運動性は保ったまま。つまり、演技や演出と考えても良いでしょう。本当に素晴らしいの一言です・・・




追記2:過去に平井堅さんの外喉頭を徹底的に研究したことがあります。そちらも参考に!




追記3:外喉頭に過緊張を伴った発声を行うと高音が難しくなる理由は、①高音発声に欠かせない輪状甲状関節の可動範囲が狭くなること、②喉頭周辺筋のベクトルが概ね頚椎方向〔後方〕に向いているため過緊張によりLDPを呈しやすいこと、③発声はスポーツの要素を含み音楽的に優れた高音を出すには喉頭周辺筋(声帯を動かす内筋を含む)の柔軟性と運動性が必須であるため過緊張によってそれらが損なわれること、④その他、ですね。




~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2013-04-14 17:51